GReeeeN「遥か」映画【ROOKIES】主題歌！歌詞＆動画解説

両親とも、ひたむきに生きて、正直であることを求めるメッセージを語っています。

最初に語られたのは「正しさ、心の強さ」。そしてここでは「ひたむきさ、正直さ」。

どちらも決して能力や成果を求める言葉ではありません。

子どもに願っているのは、あくまで人としてのあり方です。

そんな言葉の中に見える両親の想いが印象的ですね。

旅の中で目指すのは自分の夢だけではありません。

両親の「本当の強さ」や「本当の優しさ」を求める想いを叶えるためにも旅路は続きます。

それは旅立ちの前の幼い自分にはなかった、そのときの自分には分からなかったものを探す旅です。

家を出たのは単に親元を離れることだけではなく、大人になるための「旅立ち」でもあったのでしょう。

「涙を優しく包んで」や「いつでもそばにいるから」という言葉は、子の視点から語られる親への想いです。

そこには、歌詞の物語の前半にはなかった子から親への「愛」が表れています。

旅立ちとその先の道のりを通しての、大きな成長がうかがえます。子どもじゃなくなっていく、大人になっていくからこそ「しかられる事も少なくなっていく」のでしょう。

しかられなくなっていく。それは成長の証でもあり、巣立ちの表れでもあります。

なんだか切なさや寂しさを感じてしまいますね。

旅立ちは別れではありません。旅立った子はいつかは帰ってきます。

それまでの道のりが厳しくても寂しくても、それが人生である以上進んでいくしかありません。

子だけでなく親にも寂しさはあるでしょう。それぞれが切なさを感じながらも進みます。

寂しいという感情を超えて、親は相手を想いながら送り出し、子はいつか帰ってくるために旅を続けるのでしょう。

そんな切なくて感動的な物語が描かれています。

いかがでしたか？

子の旅立ちと成長。そんな物語の中には、ただ可愛がるだけではない親の大きな愛情が表れています。

そして成長しながらそれに応え、愛を返していく子の姿も描かれています。

誰もがこれまで経験し、これから経験していく物語です。

だからこそ、歌詞が普遍的なメッセージとなって共感を呼びます。

離れて暮らす家族をふと思い出したとき、自分が旅立った頃を思い出したとき、是非この曲を聴いてみてください。

きっと懐かしさや感動があります。