誰かがやさしくわたしの肩を抱いてくれたら、どこまででも歩いてゆけるのに。
繰り返し歌われる歌詞なのですが、その歌詞が繰り返されるたびに彼女は今はどこにも行けないんじゃないかと思わされます。
「誰か」が彼女のそばにいないから、静かな雨音に起こされた夜明けのベッドで、彼女はどこまでも歩いていく妄想をしているように感じます。
その「誰か」も誰でもいい訳じゃない、きっと彼女の中にその顔が浮かんでいるはずです。
何か理由があって大切な「誰か」と離れてしまい、その「誰か」と共に歩いてゆきたかった、と歌っているのではないでしょうか。
あなたと一緒に歩きたい
彼女の本当の願いは、あなたと一緒にどこまでも歩くこと。
おはよう、と家へ迎えに行き、肩を抱き寄せられながら二人で雨の街をどこまでも歩きたい。
雨粒の妖精でも、魔法つかいでもいい。
誰かそんな些細な小さな幸せを叶えておくれ、と願う歌のように聞こえてならないのです。
コード譜にも注目
このコード譜はカポタストを使用しています。
Capo:4でセッティングすることで簡単なコードで演奏できますよ。
基本、マイナーコード
ざくっとコード譜を見てもわかるように、基本マイナーコードで構成されています。
あまり押さえ慣れていないコードもあるかもしれませんが、簡単なコードばかりなので初心者でもカバーしやすいかもしれません。
基本このコードの繰り返し
Capo:4
Am7 Dm7 Am7 G
夜明け の雨は ミルク色
Fmaj7 G7 Cmaj7
静か な街 に
Am7 Dm7 Am7 G
ささや きながら 降りて来る
Fmaj7 G7 Cmaj7
妖 精たち よ
Fmaj7 G7 Cmaj7 Am7
誰 かやさし くわた しの
Fmaj7 G7 Em7 E7
肩 を抱いて くれた ら
Am7 Dm7 Am7 G
どこま でも遠 いところへ
Fmaj7 Em7 Am7
歩い てゆけ そう
出典: http://www.ufret.jp/song.php?data=3054
ほぼこのメロディの繰り返しですので、この部分をマスターしたらほぼコピーは完了と言えるでしょう。
歌詞のメロディも独特ですし、コードの切り替えのタイミングも少し癖がありますので、タイミングを合わせる練習がメインとなるかもしれません。
ピアノ曲だからこそ、しっとりとしたストロークで
映像を見てもわかる通り、この曲はピアノがメインの楽曲です。
1番の歌詞は特にほぼピアノのみですので、ギターのストロークも静かな感じのほうがいいかもしれません。
2番に差し掛かったタイミングでギターやベースの音が入りますがそれも静かなもの。
静かな雨音のように、ぽつりぽつりと響く音をイメージしましょう。
まとめ
敢えて「荒井由実時代」「松任谷由実時代」と楽曲を分ける必要はありませんが、初期のものは最近のものに比べて青々しい楽曲が多いような気がします。
この「雨の街を」もそんな楽曲。
どこに行くわけでもなく、誰に会うわけでもない、そんな静かな曲はきっとユーミンの青春時代だったからこそ書けたものなのでしょう。
シンプルなのに、骨太。
そんな楽曲はこの時代ならではのものかもしれませんね。
是非これをきっかけに荒井由実時代の名曲にも目を向けてみてください。
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