ZOC【SHINEMAGIC】歌詞の意味を解釈！なぜ戦う？私が守らなきゃいけないものについて紐解く

アイドル界の異端児とも呼べる破天荒なメンバーたちの魅力が光るグループ、ZOC。

2020年3月に元アンジュルムの福田花音改め、巫まろの加入も話題となりましたね。

そんな巫まろを迎え、新たな体制となったZOCの初シングル。

それが、今回ご紹介する2020年7月に発売された楽曲【SHINEMAGIC】です。

楽曲の歌詞をチェックする前に、まずは一度MVと一緒に楽曲をお楽しみ下さい。

廃墟のような薄暗い建物の中、白とピンクを基調にした衣装でパフォーマンスを披露するメンバーたち。

時折差し込まれるネオン色のサイバーパンク調なカットも目を引く、クールな映像となっています。

またこのMVの冒頭で、新メンバー・巫まろは初めてファンにその姿をお披露目する事ともなりました。

吸い込まれそうな大きな瞳と、アンジュルム時代とは大きく印象の変わった意志の強そうな表情。

そんな彼女に釘付けになってしまった方も、きっと多かったのではないかと思います。

さて、それではここからは早速楽曲の歌詞を解説していきましょう。

彼女たちはこの曲で、どのようなメッセージを歌っているのでしょうか？

私たちに夢と希望を与えてくれる映画。

心躍るようなファンタジーや、胸をときめかせる恋の物語。

素敵な物語をたっぷり楽しんだ後、映画館を出ればありふれた街並みが輝いて見えたように感じた。

…なんてこと、実際にはありません。

むしろ夢のような時間を楽しんだ後、私たちに待ち受けているのはどこまでも辛く苦しい現実だけ。

その現実から逃避したいがために、人々は夢と希望しかない架空の世界へと逃げ込むのです。

けれど、いつまでもそんな空想の物語の中に居続けることはできません。

魔法のような時間が終わった後を、私たちはいつも見据えて生きていかなければいけないのです。

架空の物語である映画の世界には、様々なキャラクターが登場します。

彼らに自身の持つ感情を移入して物語を楽しめる、というのも、映画の醍醐味の1つですね。

けれど一度映画の世界から現実に帰ってきてしまえば、そこにいるのは紛れもなく自分自身だけ。

どれだけ物語の中でヒーローやヒロイン、悪役、あるいは大恋愛をする高校生に感情移入しても。

現実の世界にいるのはそんな大それた役柄ではない、ちっぽけな自分の存在だけ。

ストーリーの中のキャラクター達のように、進化したり成長できたと感じても。

現実の自分は、自分自身の足を一歩踏み出さない限り、何も変わることはできないのです。

人々が現実の自分から逃避し、夢を見るのは物語の中の登場人物だけではありません。

テレビの向こうで大勢を熱狂させるアーティスト、あるいはアイドル。

私たちは彼らにもまた、夢や憧れを見続けるのです。

すらりと伸びた手足、凛とした大きな瞳。そしてストレートなロングヘア―の藍染カレン。

彼女のその風貌はまさしく、多くの男性が理想とする正統派アイドルの姿です。

鋭い三白眼に気だるげな雰囲気、嗄れたハスキーボイスがリスナーの声を掴む香椎かてぃ。

彼女のヤンキーを思わせる出で立ちは、多くの女性がその格好良さに憧れを抱いています。

まるで西洋ドールのような瞳のベビーフェイスと、柔らかな歌声が印象的な戦慄かなの。

メルヘンなその風貌から、彼女が少年院上がりのアイドルであると誰が予測できるでしょう。

ZOCというアイドルもまた、多くの人々が現実の自分から目を背け夢を見る存在でもあるのです。