ひとつと欠けると生まれないぜ
僕も君も あの人も
なんでもないと言いながら
過去の荷物を君に背負わせる

出典: 泥中に咲く/作詞:針原翼 作曲:針原翼

その一方で、それらがあったから今の自分があるともいっています。

人間が様々であるのもきっと良い事、悪い事をそれぞれが経験してきたから。

しかし、決して楽観視をしているわけではありません。

後半の歌詞2行からは依然としてネガティブな空気が蔓延。

降りかかるもの全てを自分の中で塞ぎ込んでしまいます。

そして心ではこの辛い状況に気づいて欲しいといっているのです。

全ては自分のこれまで

運命が通せんぼする 
勘違い 自業自得だよ
でも状況が良くないからね 
逃げたいよね 生きたいよね

出典: 泥中に咲く/作詞:針原翼 作曲:針原翼

自分の身に降りかかる災難の数々。

いつしかそれらを責任転嫁して、必死に逃れようとしています。

幾らそんなことをしても、状況が変わることはありません。

結局は全て自分のこれまでの生きてきた結果です。

一方でそのことをハッキリと理解しながらも、背負い込めるほどの覚悟も無いといっています。

移り変わる心情

どうせ同じ死

この身体を投げ出す
その瞬間があるとすれば
この世の闇 切り裂いてさ
ここに生まれた意味を探そうか

出典: 泥中に咲く/作詞:針原翼 作曲:針原翼

歌詞1行目に謳われているのはまさに「自殺」です。

今までの歌詞でも述べられていたように、「死に向かう」ことに変わりないのです。

だとすれば途中で止めてしまわずに最後まで食らいつく。

まだそこまでポジティブには感じられません。

しかし、また1つ心の奥で意志が固まったようなイメージを覚えます。

最後に求めるもの

終わりの始まり 
始まれば最後の人生だから
途方もない 旅の末に
今しかない「時」があるのだろう

出典: 泥中に咲く/作詞:針原翼 作曲:針原翼

最初で最後の1度きりの自分。

その生きた果てに感じるのは「今を生きている」ことなのでしょう。

あまりにも単純すぎる結末ですが、答えはまさにこの瞬間ともいえます。

過ぎ去っていく1秒に対する想いが変化してしまいそうな歌詞です。

小さく強い覚悟

雨に溺れることはないな
それでもなんだか息苦しいな
いつか死ぬために生きてるなんて
それならさ それならば

出典: 泥中に咲く/作詞:針原翼 作曲:針原翼

楽曲の始まりは潰れそうなほどにネガティブだった心情。

曲が進行していくにつれて気持ちの変化が見られます。

ここもまた1つ楽曲の魅力といえます。

歌詞3行目に謳われているのは、あまりにも先が暗い目的と手段

さて、終盤になるにつれて楽曲も盛り上がりを見せてきました。

ここからどのように心情が変化していくのでしょうか。