1995年アルバム【HIStory;Past.Present and Future,Book I】収録曲

ビートルズの楽曲をカバー

Michael Jackson【Come Together】歌詞和訳&意味解説!誰のことを歌うカバーの画像

【Come Together】はビートルズのオリジナル曲でした。

1969年にアルバム【アビイ・ロード】に収録され、後にシングルカットされています。

なぜマイケル・ジャクソンが歌っているのかというと、彼はヒットメーカーでありながら、天才的投資家だったから。

株式投資や美術品を積極的に購入し、ビートルズ楽曲の版権所有者でもありました。

この楽曲の音楽性を気に入ったマイケル・ジャクソンは1988年の映画「Moonwalker」に採用。

圧巻のライブパフォーマンスを披露しています。

当時の動画がありましたので、そちらもご覧ください!

そして【Come Together】はマイケル・ジャクソンの1995年のアルバムにも収録されました。

アルバム名は【HIStory: Past, Present and Future, Book I】です。

完璧主義だったというマイケル・ジャクソンの表現に対するこだわりが溢れています。

マイケル・ジャクソンの感性がほとばしる、キレ感がかっこいいカバーになっていますね。

ビートルズのメンバーを歌った歌

【Come Together】は、1969年にビートルズによって生み出されました。

きっかけは、ジョン・レノンがアメリカ州知事選挙の応援ソングを依頼されたことなんだそうです。

しかし、制作に苦心したあげく、曲は出来上がらずこの楽曲が生み出されたというエピソードがあります。

「Come Together」とうフレーズは、もとは「ひとつになろう!」と市民に訴えている言葉でした。

【Come Together】は、歌詞が4つのパートに分かれていて、それぞれのメンバーについて歌っています。

順番は以下のようになっています。

  1. リンゴ・スター
  2. ジョージ・ハリスン
  3. ジョン・レノン
  4. ポール・マッカートニー

ビートルズが解散間際ということもあり、皮肉っぽい内容になっています。

暗喩もたくさん使われており、リリース当時の日本では対訳不可能といわれていました。  

リンゴ・スター

聖なるロックンローラー

Here come ol' flat top, he come groovin' up slowly
He's got joo joo eyeball, he one holy roller
He got hair down to his knees
Got to be a joker
He just do what he please

出典: Come Together/作詞:John Lennon・Paul Mccartney 作曲:John Lennon・Paul Mccartney

最初のパートは、ビートルズのドラムメンバーである、リンゴ・スターについて歌っています。

歌詞にある、ol'=Old flat  topは、アメリカの自動車のこと。

古いアメ車でゆったりと登場してきたリンゴ・スター。

しかし彼の目は、ただならぬ様相です。

Joo joo を調べると意味はでてきません。

オノマトペー(擬音語)の1つと考えると、直訳で「ジュージューと睨みつけている」となります。

あまり意味がよくわかりません。

そして、同音でjujuという単語があるのですが、これは魔術やドラム音楽を意味しているのですね。

ここでは、ナイジェリアの太鼓音楽=ジュジュのように睨みつけていると訳しました。

Joker=は道化師

みんなの前でおどけたりして笑いをとるお調子者のことなのです。

和訳はこちらです。

穏やかだった彼

古いフラットトップで、彼はゆったりとやってくる
彼はジュジュのように睨みつける、彼は聖なるロックンローラー
彼は髪をひざまでたらし
彼は道化師になって
ただ好きなことをしてるだけ

出典: Come Together/作詞:John Lennon・Paul Mccartney 作曲:John Lennon・Paul Mccartney

20世期を代表するドラマーに選ばれたリンゴ・スター。

ドラムの腕前はビートルズのメンバーも認めた素晴らしいものでした。

ドラムを一心不乱に叩く彼は、アフリカを想起させる勢いだったのではないでしょうか。

彼は、ビートルズに入る前は髪の毛がとても長かったそうです。

そしてドラムを叩いているとき、その髪の毛は膝に触れるようだったのではないでしょうか。

リズミカルに動く姿は道化師のよう。

道化師というと仰々しいですが、愉快なムードメーカーだったのではないでしょうか。

ビートルズで最年長であり、一番穏やかな性格だったといわれるリンゴ・スター。

皮肉っぽい見方をすれば、自分のやりたいことだけやっているようにも見えるのかもしれません。

なんとなく、メンバーに愛されている感じも伝わってくるのではないでしょうか。  

ジョージ・ハリスン

手先が巧みなギタリスト

he wear no shoeshine, he's got toe jam football
he's got monkey finger, he shoot Coca-Cola
he say, "I know you, you know me
One thing I can tell you is you got to be free"

Come together right now
Over me

出典: Come Together/作詞:John Lennon・Paul Mccartney 作曲:John Lennon・Paul Mccartney