2019年スカパラはデビュー30周年！
2019年にデビュー30周年を迎える東京スカパラダイスオーケストラ（以下スカパラ）。
揃いの洒落たスーツでご機嫌なスカを奏でるクールな伊達男集団。
1989年のデビュー当時は国内に彼らのようなバンドは存在しませんでした。
古びたキャバレーを使用したライブ。
ステージ狭しと動き回る演者たち。
スカパラはいつだって期待以上のパフォーマンスを見せてくれる存在です。
両A面シングル「メモリー・バンド/This Challenger」
そんなスカパラがデビュー30周年を前に斬新なシングルを届けてくれました。
「メモリー・バンド / This Challenger」の両A面シングルです。
今回紹介する「This Challenger」はライブで盛り上げること間違いなしのご機嫌なスカパンク！
「メモリー・バンド」のメランコリックな曲調との対比が印象的な楽曲です。
「This Challenger」は曲調だけでなくMVも刺激的な仕上がりに。
そのご機嫌なMVを解説いたします。
MVをチェック！
学校の体育館で撮影
This Challenger/東京スカパラダイスオーケストラ
「This Challenger」のMVは「メモリー・バンド」同様、番場秀一さんが監督です。
番場監督はthe HIATUSに映像クリエーターとして参加するロックMVの達人。
スカパラのMVでは横山健さんが参加した「道なき道、反骨の。」や「さよならホテル」。
峯田和伸さんが参加した「ちえのわ」でもMVを手掛けています。
その他くるり、BUMP OF CHICKEN、椎名林檎さんなどで多彩なMVを任される映像クリエイターです。
今回はどのようなこだわりを見せてくれるのでしょう？
MVの始まり。
画面中央、丸く縁どられたスペースに川上つよしさんが映し出されます。
「This one is for you！Challenger！」
川上さんの掛け声と共に画面が広がってゆきます。
映し出されたのは学校の体育館です。
GAMOさんの吹く軽快なチャチャチャのリズム。これぞスカのビート！
サイドに隠れていた谷中敦さんとギターの加藤隆志さんが颯爽と登場。
続々と飛び跳ねながら体育館に入場するメンバーたちに心が躍ります。
中学生のようにはしゃぐスカパラが見れる！
その後はメンバー全員がハシャギまくりのお祭り状態です。
演奏も忘れ「Fighting！」「Right Thing！」と全員が連呼。
1つのマイクを取り合うように歌う谷中さんと加藤さん。
ボーカルが抜ける数秒を逃すまいと間奏部でメンバーが一斉にマイクに集まります。
茂木欣一さんに至ってはドラムセットにもほとんど座りません。
ひたすら踊りまくりマイクに向かって突進。
初めて楽器を持った中学生のような屈託のない笑顔で楽しんでいます。
ギターの加藤さん以外はみなさん50歳超えてます...。
これほど楽しそうに演奏するMVがかつてあったでしょうか？
実際の「This Challenger」の収録時間は4分2秒。
MVは2分30秒のショートバージョンです。
あまりにもメンバーの立ち位置が移り変わる？のでカット数を調べてみました。
なんと20回もカットが変わります。
つまり7.5秒に1回カットが変わるのです。
ショートヴァージョンということはフルヴァージョンも撮影したはず？
ということは30テイク近く撮影された可能性も...。
スカパラと番場監督の規格外のこだわりには脱帽です。
メインボーカルは？
2001年から始まった「歌モノシングル3部作」からゲストボーカルのイメージの大きいスカパラ。
「歌モノシングル3部作」のゲストは田島貴男さん・チバユウスケさん・奥田民生さんでした。
その後ゲストを招かないボーカル曲というとドラムの茂木さんのイメージが強いですね。
「This Challenger」でボーカルを務めるのは2人。
バリトンサックスの谷中さんとギターの加藤さんです。
