21世紀へ

夜が明ける頃 迎えにゆくよ

出典: 1999/作詞:塩塚モエカ 作曲:塩塚モエカ

最後の歌詞まで意味深で考えさせられる言葉です。

夜明けに誰が誰を迎えるのでしょう。

主人公か、それとも「知らない神様」?

年が明けた後にやってくる21世紀でしょうか。

21世紀という未来が主人公達を迎えにくるようにも、世界が21世紀を迎えに行くようにも感じられます。

「僕」が恋人を迎えに行くだとか、朝が眠れない「ぼく」を迎えに来てくれるようにも解釈できるでしょう。

実際どれが正解、というものは羊文学からのコメントはありません。

リスナー側の解釈に委ねられていると考えられます。

「迎えに行く」という事実だけが語られることで、「1999」の不思議な世界観を余韻として響くのです。

「知らない神様」って誰?

結局のところ、歌詞に登場した「知らない神様」とは何だったのでしょうか。

神様は主人公のあずかり知らぬところで、街を変えたり恋人の気持ちを変えたりしています。

この正体について、MVの監督を務めた石田清志郎さんが興味深いコメントを出しています。

彼は「誰もが『知らない神様』になれる」と述べました。

つまり、「知らない神様」とは「人間」なのです。

世界を創造するような、大いなる存在ではありません。

考えてみれば、工事をして街の様子を一変させるのは人間です。

心が移ろい、また愛が冷めていくのもまた人間の業でしょう。

誰もが知らない内に、主人公のいう「神様」になっています。

「知らない神様」は要するに「自分の知らない他所の人」なのです。

石田さんのコメントについては、以下のページで全文を読むことができます。

|Spincoaster (スピンコースター)

クリスマスの贈り物

羊文学【1999】歌詞の意味を解説!知らない神様って誰?何を変えてしまったの?あのひとの正体も考察の画像

1999」の歌詞を解説しました。

きらびやかなクリスマスと、「世界が終わるかもしれない」という不安の対比が鮮やかに表されています。

楽しさと漠然とした不安が共存していた世界。

当時を過ごしていた人々はこの歌詞のような心地だったのでしょうか。

どこか異世界を思わせる独特な世界観が羊文学の魅力であり、「1999」もそれは健在です。

1999年のクリスマスを覚えている人もそうでない人も、当時の様子に思いを馳せてみたくなりますね。

最近寒くなり人肌も恋しい季節。 ハロウィンも過ぎ去り次に待っているイベントといえば…そうですクリスマスです!! クリスマスといえば毎年流れる定番の曲もあれば、その年でヒットし時代を感じさせるクリスマスソングもたくさんありますね。 その中でも、筆者の中で定番だ!今年の定番になる!という曲をピックアップしてみました。

「1999」もクリスマスソングですが、他にもクリスマスを彩る名曲はたくさんあります。

クリスマスをテーマにした曲は、街やテレビで聴くことも多いでしょう。

しかし定番でも、どんなタイトルで誰が歌っているのか分からない曲もあるのではないでしょうか。

この記事では是非とも知っておきたい、定番クリスマスソングを紹介しています。

耳にしたことがある曲もある筈です!

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