非常にやるせないことばかりで全部嫌になっちゃうな
今日はいい日だ死んじゃう前に なあなあで行きましょ
るるらったった
出典: でしょましょ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師
前述の「異常な世界」と同様に、悲惨な現実と自制心を失っている者に対し嫌気がさしているのでしょう。
他人を攻撃することでしか、己の欲求を満たせない者にはなりたくはない。それは浅はかで稚拙なことだ。
これが正義だと選択した結果でも、反対側からみると異常だと判断されていることもあると気づいてほしい。
「なあなあ」とは決して怠惰な引用ではないと解釈します。
生きていること自体が尊いのだから、令和というこの時代を共に生きながらえよう。
そう米津玄師は現世に伝えたかったのではないか?と締め括らせていただきます。
「るるらったったったった」と「るるらったった」...
短い歌詞のなかでも、合計3回歌われる意味深な言葉です。
一見したところ、軽快でかつ楽しげなようにも感じてしまいます。
ですが、米津玄師はその程度で挿入したりはしません。
「異常な世界」を表現する上で、真逆の匂いがする「るるらったったったった」を用いたのです。
軽やかだったはずのステップが、次第にもたついてくる様子を描写しています。
おしまいに
一躍時代の寵児にまでなり得た、米津玄師。
幅広い年齢層に愛される作品は、造作ない歌詞でもどこかに楽曲の核となる何かが必ず潜在しているのです。
それでは皆さん、「なあなあでこの世を生きながらえましょう」。
楽曲の雰囲気だけで聴き流すには勿体ない、米津玄師の楽曲は数多く存在します。
冒頭でご紹介した「海の幽霊」です。
米津玄師の長年の夢であった想いは楽曲にどう反映されているのでしょうか。
下記のリンク先で体感してください。
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