ミスチル「掌」の歌詞には実は矛盾点が…？！名曲の歌詞を徹底解釈！ジャケットにも秘密が？MVあり♪

1番フレーズから目に飛び込むのは「掌に刻まれた曲線」とあり、手相を思わせるメタファーからスタート。

一般的にも手相は人の人生を表しているとも言われており、占いの要素としても広く知られていますね。

ここでも「何かの意味を持っている」と示しています。

続くのは、人間の本能として愛を求めているといったフレーズ。

サビからのフレーズは相反する言葉の羅列で、物事の見方や感じ方の相違や矛盾を詰め込んでいるようにも見えます。

そんな中で分かりあいたくても分かりえない人間の本質をついており、そこにも何らかの意味があると語っています。

2番フレーズからは、本物と偽物を表したフレーズ。

現在社会でも度々問題になっている、本物と謳っている商品は実は偽物だったなんて話を思わせます。

つまりここでは物事を「疑う」と言ったキーワードがあり、何が本当なのかわからなくなっていると語っています。

サビは1番と同様に矛盾するワードをちりばめて、日々の憤りを表現。

求めれば求めるほど見失いやすい、人間の本質が見えてくる歌詞です。

Cメロでは、「ひとつにならなくてもいいよ」のフレーズを繰り返すパート。

ここでは『掌』のコンセプトである、「価値観の相違」から生まれる事象にも触れています。

その事象とは「戦争」で、価値観や理念、宗教の違いで起こるいがみ合いは誰が見ても悲しいものです。

それらはすべて、「認めあう」ことで解決できるんじゃないかと語っています。

今世界中で巻き起こる人種や男女の差別も同様で、個々が持つ思想や価値をお互いに押し付け合うばかりに争いが生まれます。

『掌』で伝えているのは、「思想や価値はそれぞれ違う」のを理解していればいがみ合いは起きないと言っています。

Mr.Childrenのナンバー『掌』は日常的から非日常的な事象まで広く当てはめることもできるので、深く考えさせられるナンバーでもあります。

歌詞には矛盾な言葉が並んでおり悩むことも多いですが、こうすることで人間の複雑な部分を表現しているようにも思えます。

日々の暮らしで思い詰めたときに『掌』を聴くと、問題が意外と単純に解決できてしまうかもしれませんね。