aiko「あした」
aikoのメジャーデビューシングル
「あした」は1998年7月17日にリリースされたaikoの記念すべきメジャー1作目のシングルです。
aikoがメジャーでリリースしたCDの中で8cmCDはこのシングルのみでしたが、2007年3月21日に12cmCDとして再リリースされて8cmCDは廃盤になりました。
またaikoは自身で作詞・作曲を行なうシンガーソングライターですが、この楽曲のみ唯一、コモリタミノルが作・編曲を手掛けています。どことなく他のaikoの楽曲と雰囲気が違うのはそのためです。
アルバム「小さな丸い好日」に収録
そして、「あした」は1999年4月21日にリリースされたメジャーデビューしてから初めてのアルバムである「小さな丸い好日」の11曲目に収録されました。
シングル曲で収録されたのは「あした」以外に2枚目のシングルである「ナキ・ムシ」で、それらを含んだ全11曲が収録されています。
またアルバムのタイトルとなった「小さな丸い好日」という言葉は1曲目に収録された「オレンジな満月」の歌詞から引用されました。
さらに2008年3月12日には「aiko 10th Anniversary ちょっと嬉しいHappy Surprise vol.1」として復刻リリースがなされ、初回限定仕様盤にはaikoがデザインしたオリジナルステッカーが特典として付属しています。
それではそんな「あした」の歌詞に迫っていきましょう。
「あした」の歌詞まとめ
鳥が飛べない日は気球も空へ舞えない
あなたが泣いてたらあたしも笑えないんだ
出典: あした/作詞:AIKO 作曲:AIKO
まずは導入部分です。
鳥と気球の当たり前の関係性を例えに出すことで、「あなた」と「あたし」の関係性を明らかにしています。
こんな風に鳥と気球と同じくらい、2人の関係は密接で当たり前で、離れることはできないほどの関係性なのではないでしょうか。
さからわなくていい 明日もある喜びを
出典: あした/作詞:AIKO 作曲:AIKO
飛べない日は飛ばなくていいし、舞えない日は舞わなくていいと言ってくれているような歌詞になっています。
2人の関係は無理をしたり、我慢をしてしまったら崩れてしまうかもしれません。
それよりも2人で一緒にいられることを大切に想うことが大事なのです。
もっと強く強く 夜明けのまぶしさを待って
暖めてあげるからそばにいて
もしも罪を犯し 世界中敵にまわしても
あなたと眠る夢を見続けてたい
出典: あした/作詞:AIKO 作曲:AIKO
頑張りすぎてしまう「あなた」は無理をしたり、我慢をしたりしてしまうのかもしれません。
それに対して「あたし」は「そんなに頑張らなくていいんだよ」と優しく言葉で包み込んでくれます。
たとえどんなことがあっても「あなた」のそばにいたいという健気な気持ちが表現されています。
退屈にもあきてついたため息を集め
袋につめたなら幸せになれるのかな?
出典: あした/作詞:AIKO 作曲:AIKO
しかし、長く一緒にいればいるほど、ついて回るのがマンネリや倦怠期です。
それが積もり積もると、喧嘩が多くなったり、ひどい時には別れが訪れることもあるでしょう。
長く付き合っても、良いことも悪いことも積み重ねて、どんどん幸せになれたらいいのに、という現実的な願望が描かれています。
言葉はもういらない 手をつなげばそれでいい
出典: あした/作詞:AIKO 作曲:AIKO
倦怠期だとしても喧嘩をしたり、言い合いをするのはやめて、そばにいて触れられるという事実を大切にしようと言い聞かせます。
きっとずっとずっとあなたは大切だから
この真実が幸せを運ぶ
さめた指の先に燃える赤い花を咲かせて
色あせてしまったこの空に飾ってよ
出典: あした/作詞:AIKO 作曲:AIKO