一見、恋人への想いを綴っているような歌詞

しかしきっと相手は誰であっても良いのでしょう

友人や家族、または短い関りの人々…。

どんな関係も例外なく、いずれは終わってゆきます。

「それを思うと、人との関りや交わす言葉を適当にしたくない」

自分の心の中でだけ何かを思っても、相手には伝わらないことはあります。

目の前にいる誰かとは、いつかさよならをしなくてはいけない

だからその瞬間ごと、相手に真摯に向き合いたい

そんなふうにTAKUYA∞氏は訴えているのかもしれません。

ここでの“君”は誰?

一途な想いで 涙を流したり 人である以上の心の醜さも
全てを持ち 受け入れる君は 素敵だよ

出典: world LOST world/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰・TAKUYA∞

この歌詞は誰に対してのものなのでしょうか。

憶測では、この「world LOST world」を聴く人すべてが対象という気がします。

過去に大事な何かから目をそむけてしまった自分。

「そんな自分と同じようにならないで」

ここはそう多くの人に訴えているように思えます。

<適当に流すことなく、相手と毎時真剣に向き合えている人は素晴らしい>

つまり皆に「そんな生き方をしてほしい」と願う詞なのではないでしょうか。

2番の歌詞をオリジナル解説

言葉を尽くすべきだった

You don't care 絡まって遠くに感じた簡単な結末で
指をくわえてた自分に 烙印を押した
愛想もこそも尽き果てる前に 赤の他人のだって
余勢を駆ってでも 走るべきだった

出典: world LOST world/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰・TAKUYA∞

1~2行目は繰り返しのため3~4行目の意味を解釈してみます。

おそらく相手との関係は完全に途絶えてしまったのでしょう。

もう気持ちを通い合わせる手段は何ひとつ残っていません。

おそらく、どのみち対象との関係が終わることは間違いなかったでしょう。

それでも言葉を尽くして語り合うべきだったのです。

「大嫌いになろうとも、納得のいくまで対峙すべきだった」

そんな後悔がにじみ出ています。

今さらの独り言

もう二度とあんな轍は踏まないよ もう君は戻らないけど

出典: world LOST world/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰・TAKUYA∞

「後悔しているからこそ、同じ過ちは絶対に繰り返さない」

そんな決意が読み取れる歌詞です。

この別れはかなりダメージが大きかったのでしょうね。

<嫌われてでも、できればもう一度胸を開いて語り合いたい>

そう思ってももうすべては後の祭り。

悔やんでも悔やみきれない想いの吐露です。

取り返しはつかない

あれが君と最後の夜と知っていたなら
もっと心を開いて ぶつかれば良かった
賽は投げられたら 戻れやしないことも 気づいてたのに

出典: world LOST world/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰・TAKUYA∞

本当に未来のことは誰にも分かりません。

明日もしかしたら目の前の人がいなくなるかもしれない…。

だから今、目の前に相手がいるうちに言葉を尽くそう。

その結果、理解し合えず決裂してもそれは仕方のないことでしょう。

相手と関わることなく決別することになるほうが余程後が辛くなります。

いつ目の前の相手との別れの時が来ても覚悟ができるように、自分の言動を見直したいもの。

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