聞きたくない、聞いて……


「こんばんは おはようございます」
扉の向こうで誰かが言う
「大丈夫、鍵は開けずとも ここからアナタに届くでしょ?」

そんな話は聞きたくない  聞きたくない 嫌 聞きたくない
ねぇねぇ 何処にも行かないで
側にいて 話を聞かせて

出典: clock lock works/作詞:ハチ 作曲:ハチ

それでも心の奥の、夢や希望は生き続けています。

いつでも、話しかけているのです。

扉を開けずとも聞こえる声。

それはきっと、夢を忘れてはいないから。

毎日に押しやられ、閉じ込められてはいても、決して失われることはないのです。

でも、夢を思い出して自覚してしまえば、もう元のままの暮らしを続けることは出来なくなってしまうかもしれません。

つまらなく、変化はないけれど、安定した毎日。

そして、あきらめきれない夢。

その二つがせめぎあい、葛藤している様子が窺えます。

「下らない」と 嘘吐いて
それでも誰かに気付いて欲しくて
冷たくて 触れたくない
いつまで経っても鍵は開けられずに

棺の中 働いて
「それでもまあ」なんて言いたくはないわ
針は回る いつまでも
優しいノックの音で泣いてしまう

出典: clock lock works/作詞:ハチ 作曲:ハチ

夢なんて、くだらないと虚勢を張っても、やっぱり捨てられない。

ずっとずっとこのままの毎日で、それが死ぬまで続くとしたら?

死んでしまったら、取り返しはつきません。

その時に、「まあ、無難な人生だった」といって終わるのか?と自問した時に、冗談じゃない、と思えたら。

やっと夢が、日の目を見る時が来るのかもしれません。

忘れていた何かを思い起こさせる「clock lock works」

現代社会に生きる私たちに対する、警鐘のようにも感じられますね。

ここでは夢や希望と表現しましたが、閉じ込められた感情や想い全てのことを歌っているのではないでしょうか。

確かに、毎日私たちは感情を押し殺して生きているといってもいいでしょう。

生きていくために、夢や希望を捨てたという人も少なくはないのが現実です。

それでも、時には一歩立ち止まって心の声に耳を傾けてみよう、「clock lock works」はそんな風に感じさせてくれる不思議で優しい曲でした。

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