ニューシングル「トロイメライ」に迫る!
2002年のソロデビューから早くも17年目を迎えたYUKI。
毎年コンスタントに作品をリリースし続け、JUDY AND MARY時代からの根強いファンの期待に応え続けていますね。
そんな彼女が2018年9月19日、33枚目のシングル「トロイメライ」をリリースしました。
配信限定でリリースされた「チャイム」からは約3ヵ月ぶり。なかなかのハイペースですね。
そしてこの曲「トロイメライ」は映画「コーヒーが冷めないうちに」の主題歌として制作された楽曲。
映画の内容を元にYUKIはどんなことを感じ、どんなメッセージを楽曲に込めたのでしょうか?
順を追って楽曲の魅力に迫ってまいりましょう!
「トロイメライ」とは?
まず気になってくるのは「トロイメライ」というタイトルではないでしょうか。
このタイトルはロベルト・シューマン作曲のピアノ曲「子供の情景」を構成する1曲に由来するものだと思われます。
「トロイメライ」は「子供の情景」の中では特に知られた1曲なので、ご存知の方もおられるでしょう。
クララへ宛てた手紙の中に書いた、「時々あなたは子供に思えます」という言葉の余韻の中で作曲に至ったという。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/クララ・シューマン
クララとは、ロベルト・シューマンの妻のことです。
妻との日々を振り返っての余韻の中作曲された「子供の情景」。
そしてYUKIの「トロイメライ」にも、過去を振り返るような描写があります。
2つの作品のリンクする部分は「過去を振り返る」ということ。
数多くの言い回しがある中、この捻ったタイトルの付け方は実にアーティスティックですね!
映画「コーヒーが冷めないうちに」主題歌に
「トロイメライ」は映画「コーヒーが冷めないうちに」のストーリーに寄り添って制作された1曲です。
楽曲の内容に入っていく前に、映画のことにも少し触れておきましょう。
原作は舞台作品を元にした小説
劇団音速かたつむりの脚本家兼演出家として活動していた川口俊和が手掛けた舞台作品で、2010年3月の演劇ワークショップ用に書き起こされた。2011年2月にあらためてキャストを集めて公演が行われ、それを見に来た編集者が感動し声を掛け、2015年に小説として出版された。
以降も幾度か再演され、2013年3月に行われた公演が第10回杉並演劇祭大賞を受賞。2017年、本屋大賞にノミネートされた。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/コーヒーが冷めないうちに
元々舞台作品として公演が行われていたものが小説に。
そしてついには映画化までされ、2018年9月21日から公開されています。
主演は有村架純。
今旬の女優とも言うべき彼女の起用がまた、この映画の注目を集めているのではないでしょうか。
どんな話なの?
物語りの舞台は、ある席に座ると望んだ過去に戻ることが出来る喫茶店。
タイムスリップを題材にした映画はいくつもありますが、そのほとんどが「現在を変えるために過去を遡る」というようなもの。
しかし「コーヒーが冷めないうちに」はそれらとはちょっと違います。
この映画では、過去に戻って何をしようとも現実には一切影響しないのです。
戻っても何も変わらないのなら、どうして登場人物は戻りたいと思うのでしょうか?
現実にはあり得ない設定だからこその心理描写に興味をそそられる作品ですね!
作品を通してYUKIは
「自分を赦すことも相手を赦すこともとても難しいこと。
それでも人は何度でもお互いを許し合い、生かされていくんだなと思った」
作品を通してYUKIはこのようにコメントを残していました。
そのときはどうしても許せなかったことでも、時間を置いて冷静になれば許せることってありますよね。
例え現実は一切変わらなかったとしても、振り返ることでその人自身の今後には変化があるのではないでしょうか。
こうしてコメントを見ていると、映画が観たくなって来ますね!