言葉を交わして
"泣かないで Darling…"
愛しい痛みに優しく抱かれて
逝けるなら何処までも遠くへ
出典: ANOTHER WORLD/作詞:Gackt.C 作曲:Gackt.C
重症の恋人を前にして、「貴方」は泣きじゃくっていました。
そんな姿に心を痛める主人公は同時に「貴方」への「愛」も感じています。
最後の会話は泣いている「貴方」を慰めるというものでした。
主人公の性別ははっきり書かれていませんが、著者は心優しい女性という印象を受けました。
常に相手のことを思いやる深い愛情の持ち主なのかもしれません。
悲しい別れとなりましたが、愛する恋人に看取られたのは主人公にとって幸せなことだったのでしょう。
それは激痛さえも好ましく思えるほどでした。
最後のフレーズが他の歌詞とは意図的に漢字を変えてあるのが心憎いですね。
最後の言葉とは
優しい顔をして
貴方は泣かないで
笑った顔を見せて
"you don't need another words"
出典: ANOTHER WORLD/作詞:Gackt.C 作曲:Gackt.C
主人公はたとえ自分の死が原因だとしても「貴方」には泣いて欲しくありませんでした。
なので、最後の願いとして「優しい笑顔」をしてほしいと告げます。
最後の歌詞は日本語では“貴方は他の言葉は必要ない”という意味です。
つまり、主人公の最後の願いである「笑って欲しい」という言葉に従って欲しいと言っているのでしょう。
自分の死後も「貴方」には幸せでいて欲しいのかもしれません。
主人公の愛はとても純粋な無償の愛ということが分かります。
主人公はどこへ行ったのか?
心強い味方だった貴方
たとえどんなに傷ついても
貴方が側にいたから
出典: ANOTHER WORLD/作詞:Gackt.C 作曲:Gackt.C
主人公はこれまでのことを振り返り、改めて「貴方」のかけがえのなさを実感しています。
辛い時も楽しい時も自分を支えてくれた相手には感謝しているのでしょう。
最後に抱きしめてほしい
誰よりも遠くへ
夢なら醒めないで
この空の向こうへ
"私を抱きしめて…"
出典: ANOTHER WORLD/作詞:Gackt.C 作曲:Gackt.C
更に主人公は最後に「貴方」へ抱擁を求めます。
「貴方」の存在をしっかり感じながら旅立ってゆきたかったのかもしれませんね。
無情にも死が彼らを分かつ時がいよいよ来ました。