宴会スタイルの陽気なスタート

バラクーダー【日本全国酒飲み音頭】歌詞の意味を解説!なぜ1年中酒を飲む?全国を飲み歩く酒飲み精神とはの画像

世界広しといえども、日本人は有数の酒好き、宴会好きで有名といわれています。

そんな日本人の酒好きスピリッツを体現したかのような曲が、この「日本全国酒飲み音頭」です。

まずは曲を聴いてみましょう。

宴会の定番、替え歌ソング

曲のタイトルだけでは耳慣れない方も、曲を聴くと「ああ、あの曲か」と気づく方も多いはず。

1979年12月リリースされたこの曲は、かつて宴会の席でもよく歌われたそうです。

覚えやすいサビとメロディ、コミカルな歌詞のおかげで、誰もが口ずさめる盛り上がりソングになりました。

酒飲みであればつい「そうそう」と頷いてしまう酒飲みの精神を歌った歌詞を見ていきます。

酒飲みに長い挨拶は必要なし

「本日は お忙しい中を 多数ご参加下さいまして誠に有難とうございます まずは皆様方の ご健康を祝して 乾杯!!」

出典: 日本全国酒飲み音頭/作詞:岡本圭司 作曲:ベートーベン鈴木

宴会の挨拶形式で曲がスタートします。

格式張った時候の挨拶でも続きそうなものですが、そんなことはありません。

そもそも酒飲みに長い挨拶は不要

早く乾杯したくてウズウズしているのです。

挨拶はさっさと端折って、乾杯。

さあ酒を飲みましょう。

何かにつけてお酒を飲む

酒が飲める 酒が飲める 酒が飲めるぞ
酒が飲める 飲めるぞ 酒が飲めるぞ

出典: 日本全国酒飲み音頭/作詞:岡本圭司 作曲:ベートーベン鈴木

酒好きならば、きっと共感してもらえるでしょう。

呑んべいは、何かにつけてお酒を飲みたがるのです。

めでたいことや嬉しいがあれば、乾杯して盛大に祝おうとします。

辛いことがあれば、酒を飲んで忘れようとします。

ともかくお酒を飲めることが嬉しいのです。

年中無休の酒飲み精神(1月〜6月)

冬の間は家族の行事

一月は正月で酒が飲めるぞ
酒が飲める 飲めるぞ 酒が飲めるぞ

出典: 日本全国酒飲み音頭/作詞:岡本圭司 作曲:ベートーベン鈴木

前半は、季節ごとに酒が飲めるシーンを紹介しています。

まず、1月といえばお正月です。

お正月はお屠蘇(とそ)などで、普段お酒を飲まない人でもお酒を飲む機会が増えます。

酒飲みの人たちは周りから「なんでそんなに飲むんだ」と言われたり、平常時は肩身の狭い部分もあります。

けれども、正月ともなれば堂々と昼間からお酒を飲めるのです。

だから酒飲みにとって正月などの祝い事は大好きです。

堂々と酒が飲めることを喜ぶ歌詞です。

二月は豆まきで酒が飲めるぞ
酒が飲める 飲めるぞ 酒が飲めるぞ

出典: 日本全国酒飲み音頭/作詞:岡本圭司 作曲:ベートーベン鈴木

2月の行事といえば節分です。

最近では少なくなってしまいましたが、昔はよく、節分では各家庭で豆をまいたものです。

「鬼は外、福は内」と大きな声を出しながら豆をまき、厄除けのために自分の年の数だけ豆を食べます。

年中行事といえばお酒でしょう。

これが酒飲みの発想です。

家庭での豆まきでは、お父さんやお母さんは鬼役をします。

豆があたると痛いし、逃げ回らないといけないので、なかなか大変な役割です。

だからこそ鬼役をこなしたあとは、「さあ一仕事終えたぞ」とばかりに堂々と酒を飲めるのです。