光の差さない日々に、嫌気だけ差してたあの頃に
戻りたくないからあと少しでも
歌わせてくれるかい、I'm sorry
もう愛なんていらない、1人で嘆いてたあの頃に
戻りたくないからあと少し側にいたいから
歌わせてくれるかい
終わりすらも見えない

出典: I'm sorry/作詞:GADORO 作曲:熊井吾郎

この部分はメロディーがあり、繰り返し歌われます。

主人公は「君」と出会ったことで暗い日々から脱出していたのでしょう。

ある意味「」だった「君」。

しかしもう目の前にはいないことに、絶望を感じる主人公。

「もとの暗い生活に戻ってしまうのか」という不安な気持ちを素直に吐露します。

しかし、その不安に抗うように歌うのがこの曲。

ごめんね」という言葉が優しく聞こえます。

第3連

これは絶望?

面と向かい褒め千切る奴は影に回ると罵りたがる
今日も安っぽいキャバクラのGALに酒に包まれ無駄銭払う
ねえ?本当の俺って一体何なの?
今悩んだようなこと言ってるが
俺もあんたも同じ腐った人間なんだろ?

出典: I'm sorry/作詞:GADORO 作曲:熊井吾郎

表面的な褒め言葉に警戒心を抱く「俺」こと主人公。

キャバクラに行く自分を貶めつつ、きっとそれをやめることはできません。

なぜなら、「俺」は自分を傷つけることで生きていると実感するから。

ホステスから説教をされた「俺」は「同類だろ」と毒づくのです。

歩き出す「俺」

何してる?突っ立って
先へ行く置いてくよ
愛してるこの街を
信じてるいつだって
変わらぬままで佇んでいたいね
あることないこと地元のデマに付き合ってる暇はない

出典: I'm sorry/作詞:GADORO 作曲:熊井吾郎

キャバクラを足早に去ろうとする「俺」。

一緒にいた人物がきょとんとする姿をみて、逆に驚くのです。

きっと「俺」は何かに気がつき、そしてそこへ向かって歩き始めました。

さっきまで自傷気味だったのが嘘のようです。

「俺」が気付いたこと、それはいま自分のいる街を愛しているということ。

この街に対して、耳に入ってくる悪い噂

そんな噂を一蹴し、この街で変らず生きていたいと話す「俺」。

生きる希望が生まれたのかもしれません。

第4連

「俺」の将来・未来

GADORO【I'm sorry】歌詞を徹底解説!本当の俺って一体何なの?力強いメッセージを感じようの画像

ラッパーとして生き延びて俺は人間として散りたいなあ
最後は霧島の茶割りにつまみタラタラ食って散りたいな
あるべき姿すらも忘れてしまいそうな
やつれた心と身体取り戻せるのかな

出典: I'm sorry/作詞:GADORO 作曲:熊井吾郎

「君」の死から、自分の死を思う「俺」。

一生をラッパーとして全うしたいと思います。

ただこれは「意識の高い志」というよりは「仄かな願い」のような柔らかさがあります。

ちなみに「霧島」は宮崎県の霧島酒造株式会社で生産されている芋焼酎のこと。

焼酎で酩酊した状態こそ、本来の姿とでも言いたいのでしょうか。

落差

土日にパンパンのフロア、次の日一人散々呑むのさ
週末そして平日の温度差に風邪を引きそうだな
鼻くそのようにほじくる過去鼻くそのように処分に困る
生きるため歌うんじゃなくて、歌うために生きてるんだ

出典: I'm sorry/作詞:GADORO 作曲:熊井吾郎

ライブハウスを満員にして盛り上がり、翌日は孤独と酒に溺れる。

この落差は確かにダメージがあるかもしれません。

ラップでつなげる強い言葉、参加者との一体感。

この高揚した状態が一気に落ちる…。

アルコールはダウナー系のドラッグだという事実もそれを裏付けています。

「俺」は何を求めているのか?

「生きるため」すなわち売れるために曲を書くのか。

いや、本来は「歌いたい」という根源的な欲求があるのです。

「ラッパー」は生き方でもありつつ、それで稼ぐのであれば「職業」でもあります。

本心では、誰かに受け入れてもらうことを意識せずに思いのままに歌いたいのかもしれません。

しかし、誰からも受け入れてもらえなければ生きていけません…。

そのような心の揺れ・迷いを繰り返してきた過去は「鼻くそ」のようなもの。

つまらないもの」ともいえますが、まったく無視もできない「邪魔なもの」でもあります。