裁きはパーティ!?
Welcome! Let the party begin!
Yay let’s do it right! Right now!
Shout & Pull the trigger! You just bleed.
Hey you count down! 3 2 1 Ban!
出典: cord name 【JUSTICE】/作詞:林保徳 作曲:林保徳
Welcome! Let the party begin!
Yay let’s do it right! Right now!
Break down the trouble. Hide the truth
My name s a “JUSTICE”! My work is dan!
出典: cord name 【JUSTICE】/作詞:林保徳 作曲:林保徳
(和訳)
ようこそ!パーティの始まりだ!
さあ、正しいことをしよう!いますぐに!
トラブルは小さくしてしまえ。真実は隠してしまえ。
わたしの名前は“ジャスティス(正義)”!わたしの仕事はこれで完了だ!
主人公の正義は、とうとう本格的な暴走を始めます。
正義という絶対的権力を振りかざし、自分が気に食わないものは全て排除しようとしているのでしょう。
2行目では自分自身の善良ぶりをアピールしながらも、1行目からは裁きを楽しんでいる様子が感じられます。
主人公の暴走は正義を振りかざすことにとどまらず、3行目ではとうとう武力まで行使しはじめました。
また後半部分の2行目からも、主人公が権力を濫用する様子を伺うことができます。
主人公の目的はもはや、真実を明らかにし、正しい裁きを与えることではありません。
自分自身にとっていかに有益なことか、という軸に基づいて裁きを下しているのです。
だからこそ後半3行目で綴られているように、自分にとって都合の悪い真実なら隠そうとしているのでしょう。
正義なんて名ばかり。主人公の大暴走ぶりがここから読み取れますね。
人々に知らしめる
か弱き”善”の民よ My name is a “JUSTICE”
現在の“平和”は私のお陰 Kiss me! Kill you! Kick justice!
I’m not a “FAKE”!
出典: cord name 【JUSTICE】/作詞:林保徳 作曲:林保徳
主人公はこれまで、正義や法律で世間の人々を守ってきたつもりでいます。
しかしその存在は、あまり公にされていないように見えました。
現代日本を想像すればわかりやすいでしょう。
警察や裁判所など、法律を扱う機関は彼らの正義を自分から表現したりなどしません。
しかしこの主人公はとうとう、自身の正義を一般市民たちにアピールし始めたのです。
2行目では、世の中の平和が自分の正義のお陰で保たれているのだと自信満々に言い切っています。
確かに主人公の正義は世の平和を守ってはいますが、自分のお陰だとはなかなかに恩着せがましい正義ですね。
暴走の末に本性を現す
主人公は本当に正義なのか?
Fake! 「“罪”だけを憎んで
Break! “人”は憎まない」
Crash! なんて建て前さ 死んだっていい奴くらい居る
Fake! You did it? Hey! You did it!
Break! I don’t want to hear your excuse!
Crash! The truth means nothing.
Don’t complain about it!
出典: cord name 【JUSTICE】/作詞:林保徳 作曲:林保徳
主人公はこれまで、正義という綺麗な言葉で本性を隠し続けてきました。
しかしここにきて急に、本音を明らかにしています。
1~2行目だけ見れば、まるでお手本のような安心感のある正義が溢れていますね。
しかし3行目ではその態度をクルっと翻し、本性を明かしました。
主人公は正義の名のもとに裁きを下していたわけではなかったのです。
その裁きは全て、主人公の私利私欲のためであり、主人公の感覚でしかありませんでした。
自分が気に入らないものには全て裁きを…。
これまでの裁きの裏には、こんな本音が隠されていたのでしょう。だからこそあのような強引な態度を取れた、というわけです。
改めて問う、「正義とは?」
正義とは曖昧な概念だからこそ、一歩間違えれば人々を脅かす武器になります。
その恐ろしさを実感できる、そんな歌詞でしたね。
あなたにも、自分の考える正義があるでしょう。それは他人の犠牲をもとに成り立っていませんか?
これを機に、自分にとっての正義とは何か、見返してみるのもいいかもしれません。