「病ンデル彼女」の魅力とは?
今回ご紹介する「病ンデル彼女」はR指定が2014年5月14日にリリースした楽曲。
彼らの代表曲ともいえます。
タイトルからインパクトがあるのではないでしょうか?
この楽曲では精神的に病んでしまった少女について歌われています。
少女の抱える苦痛、周囲の人の反応、命の灯が消えようとする光景…。
聴いているだけで胸が熱くなるはず。
でも、この楽曲は単に人のダークな側面を表現するだけで終わらないのが魅力なのです!
最後には少女に向けた力強いメッセージが。
おそらく、楽曲の内容に共感する聴き手にむけての「投げかけ」をしているのだと思います。
ダークで繊細な人間の要素にも切り込んでいく姿は、ヴィジュアル系らしい世界観。
今回はその歌詞に込められた意味を解釈していきます!
真っ赤なMV
真っ赤なライトで満ちた空間での演奏シーン。
そして、真っ白な病室に入院しているかのようなシーン。
この2つのカットでMVは制作されています。
対称的で、いずれも「病んでる」雰囲気が滲み出る色合いですね。
ナース服ダンサーのシルエットがまたいい味を出していると思います。
また、「赤」はR指定のシンボルカラーでしたね!
彼らの代表作と呼ぶのにふさわしいMVといえます。
それでは、本題である歌詞の解釈をしていきましょう♪
苦痛を抱える少女
自傷行為の跡が物語る彼女の精神状態
あのコは今日もリストカット
彼女「私の存在価値はどこ?」
あのコは今日もリストカット
鋭利な瞳で
出典: 病ンデル彼女/作詞:マモ 作曲:マモ
病んでいることを象徴する「リストカット」から楽曲は始まりました。
「自分という人間がなぜ生きているのか?」
その答えが見いだせない少女は、自傷行為の「リストカット」でその心の安定を保っているようです。
その瞳には強い感情が宿っているのでしょう。
左手に巻いた包帯が
投掛ける様に覗いたんだ
左手に巻いた包帯が
何かを訴えてる
出典: 病ンデル彼女/作詞:マモ 作曲:マモ
「リストカット」の跡を覆うように巻かれた包帯。
跡を隠したいのなら、絆創膏やテーピング、長袖、リストバンドなど、目立たないものを使うのではないでしょうか?
真っ白な包帯を使っている…ということは「人に見てもらいたい」というメッセージが隠れているのかもしれません。
少女が周囲の人に出している「SOS」なのでしょうか?
他人に「何か」を求めています。
周囲の心無い言葉
あのコは今日も欠席みたい
生徒A「幸ウス子って死んだんじゃね?笑」
あの子は今日も欠席みたい
鋭利な言葉で
出典: 病ンデル彼女/作詞:マモ 作曲:マモ
周囲の人間が少女について心無い言葉を放っていますね。
欠席した少女を心配するどころか「死んだ」などと言っているのは、心が全くこもっていない印象。
この周囲との摩擦が彼女を自傷行為に走るほど苦しめたのでしょうか?
周囲が今の彼女を作り上げた
社会のゴミになったんじゃない
世間があのコを捨てたんだ
社会のクズになったんじゃない
世界が狂ってる
出典: 病ンデル彼女/作詞:マモ 作曲:マモ