記念すべきMr.Childrenのデビューシングル『君がいた夏』
1992年5月にメジャーデビューしたMr.Children。
シングル『君がいた夏』は、そのデビューを飾るナンバーとして誕生しています。
リリースは1992年8月で、ファーストアルバム『EVERYTHING』のシングルカットとして販売されました。
カップリングはジャズ風のテンポでキャッチーなナンバーの、『グッバイ・マイ・グルーミーデイズ』。
オリコンの週間ランキングでは、69位までマークしています。
アマチュア時代からのナンバー『君がいた夏』
メジャーデビューのシングルナンバーとして、世に送り出された『君がいた夏』。
アマチュア時代から温めていた楽曲でもあります。
そしてメジャーデビューに当たり、小林武史プロデュースのもと洗練させて完成したのが現在の『君がいた夏』です。
タイトルは同名映画を意識
タイトルの『君がいた夏』は、同名映画から取っているのも広く知られています。
映画『君がいた夏』は1988年制作ジョディ・フォスター主演のアメリカ映画で、少年時代のほろ苦い恋愛を切なく表現。
同作品からタイトルを取っていることもあり、Mr.Childrenの『君がいた夏』とも雰囲気がピタリとハマっています。
MVでも映画を意識したようなテイストがあり、強くリスペクトしているのがうかがえます。
夏を思わせるサウンド
『君がいた夏』のイントロは、タイトル通り夏を連想させるようなサウンドで心地良いトラックが特徴的。
全体的にスローなテンポで歌うナンバーは、しっとりとしたバラードサウンドでもあります。
docomoタイアップソングとして再び注目
1992年5月に華々しくデビューを飾ってから25年目の2017年。
通信サービス企業であるdocomoも営業開始から25周年経過しており、Mr.Childrenとのコラボ企画が進んでいます。
その第一弾として選ばれたナンバーが『君がいた夏』です。
企画のCMではdocomoでこれまで販売してきたポケットベルや、携帯電話など懐かしい機器が登場。
Mr.Childrenの始まりである『君がいた夏』がバックで流れる様子は、その時代を知る人にとってはしみじみとした気持ちになります。
「夏限定の恋」がテーマ
リリース当初は決してヒットしたとは言えない『君がいた夏』ですが、Mr.Childrenのデビュー25周年記念ということもあり再び注目を集めつつあります。
そんな『君がいた夏』の歌詞に眠る意味は、さまざまな解釈がされているミスチルナンバーの一つでもあります。
その中で最も支持を受けているのが、「夏限定の切ない恋」です。
理由として挙げられるのが、タイトルの『君がいた夏』とも自然な解釈になりやすく、納得がいきやすいということ。
歌詞をさらりと読んでも夏だけの甘酸っぱい恋を懐かしんでいるような印象で、「夏限定の恋」という視点がしっくりハマるような気もします。
更に同名映画のストーリーも「夏」や「初恋」などがキーポイントで、楽曲ともテーマが一致。
このため『君がいた夏』の解釈としても、「夏限定の恋」が濃厚とされています。
『君がいた夏』の歌詞を深堀り