独特の世界観

ずっと真夜中でいいのに。が生み出す音楽

ずっと真夜中でいいのに。【勘ぐれい】 歌詞の意味を考察!なぜ無気力に戻れないの? 鉛が示すものに迫るの画像

2021年2月に発売された『ぐされ』がずっと真夜中でいいのに。の2ndアルバムとしてリリースされました。 

その中に収録されているのが今回取り上げる【勘ぐれい】です。

また、この『勘ぐれい』は不可逆性SNSミステリー『Project:;Cold』の主題歌としても起用されています。

ボーカルであるACAねさんの、独特の声がリスナーに対して囁きかけるように歌う楽曲です。

今の時代を反映した歌詞はどれも、ネット社会を生きる若者たちを中心にに共感を得ているのでしょう。

個性的な歌声と歌詞が相まって、独特な世界観を生み出しています。

自然と気になってしまう歌詞がしっかりとした音楽性の中で生かされているのです。

今回は『ぐされ』に収録されている楽曲の1つである『勘ぐれい』について解説していきましょう。

その歌詞から主人公が抱えている気持ちを探っていきます。

自分に対しての焦り

ずっと真夜中でいいのに。【勘ぐれい】 歌詞の意味を考察!なぜ無気力に戻れないの? 鉛が示すものに迫るの画像

例えばの話だけしてた
これまでの夢語ってた
煮えたかどうだか
齧る度に嘘ついた
これで終わらせたくて

出典: 勘ぐれい/作詞:ACAね 作曲:ACAね

冒頭の歌詞ではまず、夢を語る主人公の姿が描かれています。

夢を語っても、それをはっきりと実行に移してこなかったのでしょう。

普段の生活ではもやもやした感情を抱えながら、このままでは後悔してしまいそうだと感じています。

主人公は、焦りを感じながら日々を生きているのでしょう。

もうそんな自分は終わりにしたいと思っているようにも感じられます。 

草を毟り水をやり
鉛を炒め生きてる
後悔
それどころじゃない
焦りを糧に目覚める

出典: 勘ぐれい/作詞:ACAね 作曲:ACAね

ここでいうとはまさにもやもやしたグレーな感情を表しているのではないでしょうか。 

主人公はそのもやもやした感情から抜け出せない自分に焦っているのです。

しかし、その一方でそのまま無力感に染まっていきそうな自分もいるのでしょう。

主人公はその無力感と戦おうとしているのかもしれません。

軽やかな歌声から感じるストーリー性

主人公が目指すもの

ずっと真夜中でいいのに。【勘ぐれい】 歌詞の意味を考察!なぜ無気力に戻れないの? 鉛が示すものに迫るの画像

発表されたYouTubeから見るMVは、アニメーションで構成されています。

このアニメーションMVを作成したのはこむぎこ2000さんです。

MVでは未知のSFのような世界で、グレーな色彩をまとった敵のような存在と戦っています。

その敵とは、グレーの覆面をかぶったような、まさにグレイ(宇宙人)とも取れるような存在です。

この敵との対峙は、見る人の想像力をかきたてられるものになっています。

そんなグレーな世界と戦っている主人公が抱える心の葛藤も同時に窺えるMVです。

何かの答えを見つけるために

伝わらない形を今日も
なにかを解決するには…
容易いことではないけれど
答えは別にある

出典: 勘ぐれい/作詞:ACAね 作曲:ACAね

主人公は、もやもやした心の葛藤を抱えながらも何か答えを見つけようとしてもがいています。

それを見つけるのは簡単なことではありません。

しかし、それでもきっとどこかに答えはあると信じているようです。

今の自分から抜け出すための答えを手に入れて、新しい自分に生まれ変わりたいと考えているのでしょう。

主人公が抱える闇からの脱出

自分との対話

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