新しいものとの出会い、そして思い描く夢。
そんなものを追い求めていれば、世間からは笑われるかもしれません。
「いつまでもそんな夢を見ていてはいけない」と否定されるかもしれません。
でも、たとえそんな”夢うつつ”と言われたってかまわない。
今はただ、好きなものを好きと叫び、楽しいときを楽しいと叫ぶのです。
さぁ乱れ さぁ乱れ さぁ乱れて 新たなドアを開いて
さぁ乱れ さぁ乱れ さぁ乱れて
嫌いも愛も合わさって 生きていく
酸いも甘いも噛み分けながらさぁ
出典: おはようカルチャー/作詞:Tatsuya Maki 作曲:Tatsuya Maki
新しいことに挑戦すること。新しい世界に足を踏み入れること。
それは、現代ではとても勇気のいることです。
世の中の風潮として、新しいことに挑戦する精神が蝕まれているように思えることもあります。
でも新しい世界とは、頭を空にして、好きなものを素直に追い求めれば自然にたどり着く世界です。
今は怖がらず、誰もとがめたりしないから、思うままに夢を追いかけて扉を開こう。
嫌なことも良いことも、ぜんぶきっと自分の糧になる。
でも、つらいことと嬉しいことは”噛み分け”ればいい。
これは、自分でバランスを取ってもいいというメッセージではないでしょうか。
嫌なこともいつか自分の経験として糧になるかもしれない。
でも、つらいことを無理してぜんぶ受け止める必要はないのです。
自分がつぶれてしまわないように、大切なものを見失ってしまわないようにするためには、”噛み分け”たっていい。
そういった、温かいメッセージが込められているように感じました。
心の後押しをしてくれる曲
僕だって 君だって しょうもないなってくらいがちょうどいいよ
みんなそう みんなそう みんなそうだからおいでよ
出典: おはようカルチャー/作詞:Tatsuya Maki 作曲:Tatsuya Maki
好きなものを追いかけて、夢を追い続け、楽しいことを思う存分楽しむこと。
そんな姿を、世の中は「しょうもない」「馬鹿みたいだ」と言うかもしれません。
周りから否定をされれば、そんな馬鹿な存在は自分だけなのではないだろうかという気持ちになってしまいます。
でも、この歌は、そんなことはない、みんなそうなんだよ、と教えてくれます。
君は1人じゃない。だから、胸を張って、恥ずかしがらずに夢や好きなことを追いかければいい。
そんな、背中を押してくれる歌なのです。
”みんなそうだからおいでよ”という優しい言葉に続く大合唱は、とても心に響く演出です。
本当に自分は1人ではないのだと実感させてくれます。
好きなものを好きと言ってもいいんだ。
そんな当たり前だけど難しい勇気をくれるのです。
曲名の意味とは?
『おはようカルチャー』という曲名。
語呂もよく、前向きな印象を受ける響きの言葉ですよね。
ただ、よく考えてみると、カルチャーに朝の挨拶をする不思議な言葉でもありますよね。
この曲名にはいったいどんな意味が込められているのでしょうか。
カルチャーとの出会い
「カルチャー」とは、go!go!vanillasの活動にとってのキーワード的存在でもあります。
ロックバンドでありながら、奏でる音楽はカントリーやポップなどさまざま。
そんな、さまざまなジャンルを盛り込んでいるというのが、彼らの楽曲の特徴でもあります。
つまり、彼らは音楽を1つの世界に留めず、さまざまな世界、カルチャーに触れることを大切にしているのです。
そんな彼らが言う『おはようカルチャー』とは、まさにカルチャーとの出会いを表現した言葉なのではないでしょうか。
「おはよう」といえば、1日の最初の言葉であり、「はじまり」をイメージさせる言葉です。
「おはよう」の言葉で始まった世界で、私たちはいろんなものに出会っていくのです。
新しいカルチャーに出会い、そのはじまりを挨拶する。
そういったイメージが、『おはようカルチャー』から思い浮かびます。
新たな出会い
さぁ乱れ さぁ乱れ さぁ乱れて 新たなドアを開いて
さぁ乱れ さぁ乱れ さぁ乱れて
出典: おはようカルチャー/作詞:Tatsuya Maki 作曲:Tatsuya Maki
曲中では、”新たなドアを開いて”と歌われている部分があります。
こういった歌詞からも、『おはようカルチャー』には新たな出会いという意味が込められているとわかりますね。
実際に、作詞作曲を担当したボーカルの牧さんも、「はじまり」という意味を込めた曲名であると語っています。
自分の好きなものを否定せず、楽しいことや新しいことを追い求めることも否定しないでほしい。
自分の好きなものは、自分で選んでいってほしい。だからこそ、今、どんどん新しいものに出会っていくべきだ。
そんな意味が、『おはようカルチャー』には込められているのです。
MVもご紹介
自然の中での大合唱
『おはようカルチャー』のMVは、山奥が舞台となっています。
木々に囲まれ、他には何もない中でメンバーがとても楽しそうに演奏している姿が印象的ですね。
街中の喧騒も届かず、世間のしがらみから離れ、日常を感じさせないような空間です。
嫌なことも詰め込んで持ってきても、頭をぜんぶ空にして叫ぶことができる。
まさにそんな空間が広がっています。
メンバーも、その周りに集まる人も、全員が笑顔を見せて、楽しくてたまらないという感情が伝わってきます。
楽しいこと、好きなことを追い求めた、その人の本当の姿、本当の笑顔、本当の喜び。
そういったものが描かれているように感じられるMVです。