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2017年08月10日更新

スピッツ「みなと」の歌詞&動画検索ランキング、ブログ記事まとめ

スピッツの「みなと」は今月リリースされた最新ベストの中にも収録されたことから再び話題になっていますが、動画サイトではどの程度注目されているのでしょうか。 その歌詞は震災のことを歌っているのではないかと話題になっていますが、一体どんな意味があるのでしょうか。 歌詞を解釈し、関連するブログ記事もまとめて紹介します。

スピッツの「みなと」ってどんな曲?

みなと

スピッツの「みなと」は前のシングルの「さらさら」から約2年11ヶ月ぶりとなる2016年4月27日に発売されました。


2016年聴くべきアルバムとして話題になった「醒めない」に収録、NTT東日本の企業CMにも使われました。


そして、7月5日にリリースされた「CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection」に収録され、再び話題になっています。

「みなと」の動画サイトでの注目度は?

全編白黒で、折り鶴が飛んでいく映像が印象的な「みなと」の公式ミュージックビデオのYoutubeの再生回数は6,143,674回。(2017年7月31日現在)


スピッツの曲は、発売後も長い間愛され、カラオケで歌われることも多く、後から再生回数が伸びていくことは過去の曲を見ればはっきりしていますが、十分な注目度と言えるでしょう。


なお、オリコンチャートでは最高6位を記録しました。

メッセージ性を感じさせる歌詞が話題に

「みなと」のようにスピッツMVは印象的なものが多く毎回注目されますが、グーグルトレンドで「スピッツ」と調べてみると、検索関連キーワード1位は「歌詞でした。(2017年7月31日現在)


スピッツの歌詞といえばどこか死の気配さえ漂う、切なく儚い歌詞が多いのですが、そこもファンを惹きつける一因となっており、歌詞の解釈は新譜が出るたびに話題になっています。


もちろん「みなと」もその例外ではなく、発売当初から東日本大震災のことを歌っているのではという意見が多く挙がりました。


確かに、作詞をしているボーカルの草野さんは、曲の解釈を聴く人に任せていることで有名なこともあり、本人の口からはあまり語られていませんが、先ほど紹介したように曲名が「みなと」ということもあり、歌詞の意味からも津波によって多くの犠牲者が出たあの震災を想起するのは自然なことであるように感じます。


そうした背景も踏まえながら、まずは筆者個人の解釈を載せていきたいと思います。

スピッツの「みなと」歌詞の意味は?

船に乗るわけじゃなく だけど僕は港にいる 知らない人だらけの隙間で 立ち止まる

出典: https://twitter.com/99kuni/status/855115264349712384

スピッツの曲に出てくる港といえば「君が思い出になる前に」で「明日の朝僕は船に乗り離れ離れになる」という別れが印象的に描かれた場所。


一方で今回は船に乗らない、同じ場所から見つめ続ける「僕」が一人称であることがわかります。「知らない人だらけの隙間で立ち止まる」という歌詞から、震災から時間が経つにつれて日常を取り戻し、世代が変わった人々が行き交う中、「僕」だけが歩みを止めるところから曲は始まります。


時間の経過は後で出てくる「錆びた港」という単語からも感じ取ることができます。

「遠くに旅立った君」とは?

遠くに旅立った君に
届けたい言葉集めて
縫い合わせてできた歌ひとつ
携えて

出典: https://twitter.com/spitzlyrics/status/890185289137741825

船に乗らない「僕」の姿は同じ場所にとどまる視点であると先ほど書きましたが、この歌詞から、「僕」は旅出った「君」に置いていかれたということがわかります。


自分を残して旅立ってしまった相手に対して、過ぎた時間とともに積み重なっていった思いを胸に港にいるのです。


では、「君」とはどんな相手だったのでしょうか。そのことは後の歌詞から読み取ることができるので、ひとまず置いておきます。

「汚れてる野良猫」は何の象徴?

汚れてる野良猫にも
いつしか優しくなるユニバース
黄昏にあの日二人で
眺めた謎の光思い出す
君ともう一度 会うために作った歌さ
今日も歌う 錆びた港で

出典: https://twitter.com/spitzlyrics/status/890019200546230272

スピッツの歌詞に出てくる猫といえば不朽のヒットソングである「ロビンソン」の一節、「片隅に捨てられて呼吸をやめない猫もどこか似ている抱き上げ無理矢理に頬寄せるよ」の猫が思い浮かびますね。


この歌詞の内容も踏まえて推測すると、誰かに飼われている綺麗な猫と違い、「汚れてる野良猫」は、置いてけぼりの、孤独で無力な存在。世界から見捨てられて、それでも片隅で必死で生きているような存在であり、「ロビンソン」と同じようにその猫に「僕」は自分を重ねているように感じます。


そんな「僕」が、かつて大切な人と過ごした幸せな時間を思い出し、今は自分にとって辛い世界(ユニバース)でもあの頃のように幸せな時がくるかもしれないと前向きになろうとしているのです。


「いつかは」でなく、「いつしか」であることが、時間がたてば…という希望の表れと言えるでしょう。


悲しみは消えないまま、だけど、前に進むと決めたからこそ、君が旅立ってからの想いを言葉として自分の中で整理し、歌にして、港に来たのです。

「消えそうな綿雲の意味を考える」とはどういうこと?

勇気が出ない時もあり
そして僕は港にいる
消えそうな綿雲の意味を考える

出典: https://twitter.com/eunyan822/status/808280787518795776

震災を経て、いつ何が起こるかわからない、いつ大切な人を失ってしまうかわからないのだから今を大切に生きなければならないと考えた人は多かったのではないでしょうか。


そう考えると、「消えそうな綿雲の意味を考える」というのはいつ死ぬかわからない人間の「命の意味を考える」と解釈できます。


だとすると、「勇気が出ないこともあり」というのは、まるで雲が消えるかのようにあまりにも唐突に訪れた「君」との別れの悲しみから「君」のような大切な存在を作る勇気が出ないということかもしれません。

「証拠」は大切な人が生きていた証

遠くに旅立った君の
証拠も徐々にぼやけ始めて
目を閉じてゼロから百まで やり直す

出典: https://twitter.com/spitzlyrics/status/889626643328847874

ここまでの歌詞から、「遠くに旅だった君」とは死んでしまった大切な人であったと推測できます。


「君」をいつまでも大切に思っている「僕」と違い、世間は再生とともに失った人の生きていた証までぼやけさせていく。


だから「僕」はせめて自分の心の中には「君」の生きた証を残すために、目を閉じて出会った瞬間からの全てを記録していたテープをもう一度再生するように自分の中で「ゼロから百までやり直す」のです。

幸せそうな人々を見て胸が苦しくなって走り出す「僕」

「すれ違う微笑みたち 己もああなれると信じてた」「朝焼けがちゃちな二人を染めてたあくびして走り出す」

出典: https://twitter.com/sound1258/status/769533761759252480

現在形と過去形に注意しながら見ていくと、「微笑みたち」とすれ違っているのが今。


そんな微笑む人々のようになれると「信じてた」のは過去です。


幸せそうに微笑みながらすれ違う人々を自分ともう二度と会うことのできない大切な人の姿に重ね、「君」を失った今となっては「ちゃち」に思えるくらいひどく儚い幸せの上にいた自分たちを想い、辛くなった僕は「走り出す」。


あくびしたのは「僕」が長い時間港にいたからでしょう。


最初の歌詞に出て来た「黄昏」つまり夕方から、「朝焼け」まで一人ぼっちで「君」に想いを馳せていたのです。


このことから、家族か、恋人か、親友かはわかりませんが、どれだけ「君」が大切な人だったかがわかりますね。

「みなと」はもう会えない大切な人と会うための歌

君ともう一度会うための大事な歌さ
今日も歌う 一人港で

出典: https://twitter.com/favorite_lyrics/status/872071394481360896

亡くなってしまった大切な人とはもう会うことができないけど、自分の中にその人が生きていた証を残すことで、また会うことができる。


その証を残すために、大切な人に届けたい言葉を集めて作った歌を「僕」は今日も歌い続けます。「君」は大切に思われながら遠くへと旅立った全ての人たちを指していると言えるでしょう。


「みなと」は、今も失った大切な人を想って過ごしている人々の気持ちを代弁し、その上で、悲しみは消えないけれど、歌にして自分たちの中に大切な人たちを生かし続け、生きていこうという前向きなメッセージを伝えているのです。


そういう意味では曲のなかで「僕」が歌っている「君ともう一度会うための大事な歌」は「みなと」であるとも言えるでしょう。

関連ブログまとめ

ここからは「みなと」の解釈をしているブログの一部を紹介します。


どのブログも興味深い記事が多くて載せきれなかったのですが、ぜひ見てみてください。


 


【クロスレビュー】音楽ライター講座in京都〈スピッツ考現学〉で読みあった「みなと」の完成原稿


 


この記事では「みなと」の前に配信限定で発表された曲「雪風」との関連性を指摘しています。


「みなと」が残された側の視点の歌だとしたら、「雪風」は残していく側の視点から別れを歌った歌だという分析で、すごく腑に落ちました。


スピッツ新曲「みなと」を聴いて思った事。


こちらのブログでは、「みなと」の歌詞を、エールではなく、被災した人々が聴いた時に「わかってくれる人がいる」、「自分は一人じゃないと思えるような歌詞にしている」と感じられるように、被災した人々の心情を歌っていると分析しています。


確かに、スピッツの歌詞は、無理やり前を向かせるような言葉じゃなく、そっと寄り添ってくれるような言葉が多い気がします。

おわりに

スピッツの歌詞は様々な解釈ができるような広がりを持つ言葉で紡がれていて、かつ、意味を考えると共感できるところがあったり、前向きになれたりする深みも持っています。


そこも、スピッツがデビュー30周年を迎えた今も幅広い年齢の人々に愛される理由なのでしょう。


「みなと」もぜひ歌詞の意味を考えながら聴いてみてください。

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この記事のキュレーター

文学部出身、音楽好き、分析バカの24歳。
傷ついた幾つもの恋愛も、人生を棒にふるような失敗も、文章になって、誰かが笑ってくれたなら、誰かの糧になったなら、それでよかったんやねって笑える。
そんな日が来ると信じて今日も記事を書きます!元気になってくれたら嬉しいです!

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