嵐【キャラメル・ソング】切ない歌詞の意味を独自解説!二宮くんが歌うお別れソングは甘くて苦い…の画像

二宮くんの伸びやかな歌声が印象的なこの曲には、切なさポイントがたくさん詰まっています。

どんなところが切ないのか、歌詞を読み解いてみましょう。

彼女の夢を応援したい

明日、彼女が……

四角い窓が切り取った
茜色に染まった午後
暮れてく今日が終わっていく
明日は君の旅立ちの日

出典: キャラメル・ソング/作詞:小川貴史 作曲:松下典由

1番の冒頭では、日が暮れていく様子が描かれています。

そして4行目の歌詞を見ると、どうやら彼女との別れの時間が近づいているようです。

次の日には彼女が遠くへ行ってしまうのに、容赦なく過ぎていく時間。

時間を止めたいと思っても、こればかりはどうすることもできません。

彼女はいったいどこへ行ってしまうのでしょうか?

瞼の裏に浮かぶ思い出

優しさはいつだって寂しさを連れてる
数えきれぬ思い出に今は目を閉じていさせて

出典: キャラメル・ソング/作詞:小川貴史 作曲:松下典由

彼女と過ごしたすべての時間が重みを持って胸に押し寄せてきます。

もしかしたら彼女とは幼なじみで、子供の頃からずっと一緒にいた関係なのかもしれません。

その彼女が、どこか遠くへ行ってしまう。

彼女との思い出はあまりにも多く、そしてかけがえのないもの。

別れのときが近づいているこの瞬間に、その思い出があふれてきて心の中をかき回します。

瞼の裏に浮かぶ数々の思い出に身を任せることでしか、悲しさや寂しさを紛らわせることができないのでしょう。

彼女の将来のために……

ずっと僕の宝物さ
可笑しいくらい君が好き
いつか君が笑えるなら
僕は心から手を振るよ

出典: キャラメル・ソング/作詞:小川貴史 作曲:松下典由

サビでは彼女への愛をストレートに表現しています。

2行目の歌詞にあるように、自分でも不思議に思うほど彼女のことが好きなようです。

そして次に、最初の切なさポイントがあります。

歌詞の3~4行目を見て浮かんでくるのは「彼女の将来のために自分は身を引く」「彼女を応援する」という姿。

そんなに好きなのに身を引くなんて……と思ってしまいますが、好きだからこそ彼女の意見を尊重しているのかもしれません。

彼女のためになることなら、なんだってしたい。

別れたとしても、ずっと応援したい。

「好きなのに身を引かなければならない」というだけでも、じゅうぶん切ない状況です。

それなのに「別れたあとも応援する」という献身的な愛情が、さらに切なさをあおります。

好きだからこそ選んだ答え

言葉では言えないから

口に出したらきっと少し困るだろうな
隣で手が触れるだけで伝わらないかな「サヨナラ。」

出典: キャラメル・ソング/作詞:小川貴史 作曲:松下典由

この曲のなかで最大の切なさポイントといえそうなのが、2番のこの部分です。

主人公は、彼女にまだ別れることを告げていません。

彼女は当然、遠く離れても付き合いは続くものだと思っています。

別れの言葉を言わないといけないのに、なかなか口に出せない主人公。

だからこそ、2行目の歌詞につながっていくのでしょう。

言葉にすると一気に現実となってしまうので、言い出すのが怖いという気持ち。

そして彼女の困った顔をできることなら見たくない、困らせたくないという気持ち。

そんなふたつの感情が、痛いほど伝わってくる部分です。