「命にふさわしい」は、大ヒットゲーム「NieR:Automata」のテーマソングとして話題になった曲です。
救いのない歌詞の物語、シリアスなメロディ、見る人によってはトラウマになりかねないMVなど、近年のamazarashiの作品リード曲の中でも特に「キャッチー」から遠いところにある曲でしょう。
しかし、サビでくり返される「心さえなかったなら」という言葉の迫力、何かを訴えるような目をしながら破壊されていくMVの人形たちなど、映像まで含めたひとつの作品として強く引き込まれます。
世界を滅ぼすに値する その温もりは
二人になれなかった 孤独と孤独では
道すがら何があった? 傷ついて笑うその癖は
そんなに悲しむことなんて無かったのにな
心さえなかったなら
出典: http://j-lyric.net/artist/a052b38/l03e474.html
感じる「心」がなかったらこんなに辛い想いをしなくてよかった。
そんな悲しみに打ちひしがれる情景がありありと浮かんできます。
どうして自分達がこんな残忍なことをしなくてはいけないのか。
そんな暗くも儚い歌詞が「NieR:Automata」の世界観と絶妙にマッチしています。
虚無病
「虚無病」は、8枚目のミニアルバム「虚無病」の表題曲です。
歌詞の難解さは最近のamazarashiの作品の中でも群を抜いていて、サウンドも攻撃的なものになっています。
しかし、毒をもったひたすら鋭い棘のような表現は、これもamazarashiの音楽の一面なんだと感じることができます。
逆上して列をなせ、若きレベルエール 愛された事ないから愛は知らない
総人類、何らかの負い目を背負って 出来損ないどものファンファーレ
虚無の犠牲者
出典: http://j-lyric.net/artist/a052b38/l03c78c.html
歌詞1行目のカタカナの言葉、これは「反逆の雄叫び」という意味になります。
反逆をするということは多くの人が物事に強烈な不満をもっているということでしょう。
現状を変えたい者が立ち上がって抗議をする。
すごく攻撃的ではありますが、多くの人にその問題を認知してもらうこともできます。
そしてそんな反逆を起こしているのは若者ばかりのようです。
若者が納得できない集団に明るい未来はあるのでしょうか。
そんな皮肉をこめたような思いが歌詞3行目の言葉のようにも感じます。
なんとも言い難い心の穴を埋めようと声をあげる。
この人達が苦しんでいる問題が解決できる日はくるのでしょうか。
まとめ
メジャーアーティストとなってからも確固たる世界観を保ち続け、聴く人の心を揺さぶってきたamazarashi。
その曲は、優しくキャッチーなものから難解で攻撃的なものまで様々です。
そんな彼らの名曲の数々に、是非触れてみてください。
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