2017年の第1弾シングル
前作「STAR TRAIN」から1年3カ月
Perfumeの「TOKYO GIRL」は、2017年2月にリリースされました。
デジタルシングル「FLASH」を挟み、前作「STAR TRAIN」から1年3カ月ぶりの23thシングル。
2017年、待望の第1弾シングルとしても注目を集めました。
大都会を舞台に、夢をかなえることを夢見る「TOKYO GIRL」を歌った曲。
カップリング曲「宝石の雨」とともに、作詞・作曲は中田ヤスタカが手掛けました。
初回限定盤にはCDのほか、「TOKYO GIRL」のビデオクリップなどを収録したDVDが付属しています。
ジャケット写真の透明感
ジャケット写真をよく見ると、それぞれ高さや幅の異なる透明な箱が並んでいます。
これらは、東京に建ち並ぶビル群をイメージしたもの。
たくさんの箱に囲まれてポーズを取る、Perfumeの3人。
彼女たちもまた、「TOKYO GIRL」であることを表しています。
初回限定盤はスタイリッシュな3人の姿、通常盤は大都会のイメージをクローズアップしたアングルです。
アルバム「FUTURE POP」に収録
テクノポップの傑作
「TOKYO GIRL」は、2017年放送のテレビドラマ「東京タラレバ娘」の主題歌。
さらに、2018年8月発売のオリジナルアルバム「FUTURE POP」にも収録されます。
2010年代と、平成の時代の終わりに向かうタイミングで登場した、このアルバム。
Perfumeが表現してきた強烈な未来感を、さらに鮮やかにしてみせたテクノポップの傑作です。
Electro Dance Music(EDM)とJ-POPを融合した、エポックメイキングな作品としても評価されています。
「TOKYO GIRL」
未来のサウンドとリアルな世界観
そんな傑作アルバムに収録された「TOKYO GIRL」もまた、未来感にあふれています。
R&Bをイメージさせる、大人びた雰囲気のイントロ。
音数を削ぎ落としたサウンドをバックに歌い上げられる、繊細なボーカル。
テクニカルなインターバルの後、サビで一気に盛り上がるリズムとメロディー。
最新のEDMのスタイルであるビルドアップ-ドロップの手法も、効果的に取り入れています。
さらに驚くべきポイントは、エモーショナルなサウンドに導かれる歌詞です。
未来的なサウンドに載せた言葉は、意外にも奇をてらったフレーズではありません。
自身の未来を強く見つめ、精いっぱい羽ばたきたいという思い。
邪念のない透き通った意志を表す言葉は、テクノポップのサウンドの透明感とマッチしています。
現実の世界にも、純粋な気持ちで未来を夢見る「TOKYO GIRL」は数え切れないほど存在することでしょう。
最先端のサウンドで、リアルな世界観をズームアップしてみせるのがPerfumeの音楽。
リスナーにとって等身大であり続けるそのスタンスこそが、彼女たちの魅力なのです。
その繊細な歌詞
勇気をくれるポジティブさ
太陽が射しこむ街で目を覚ます
情報を掻き分ける熱帯魚
平凡を許してくれない水槽で
どんな風に気持ち良く泳げたら
Lighting Lighting 照らして
Singing 今日も着飾って
ハッピー Feeling good 見渡して
めいっぱいに手を伸ばして
出典: TOKYO GIRL/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ