Base Ball Bear【CRAZY FOR YOUの季節】歌詞の意味解説！この季節に何を想う？

ここもまた不思議な歌詞ですね。

誰かが誰かの心を見つめています。

完全に第三者の視点なので、どちらかが主人公というわけではなさそうです。

しかも「返り血」という言葉が強烈なインパクトを与えます。

「穴が空くほど見つめる」という慣用句と同じで、裂けるくらいにじっと見ているのでしょうか。

それほどまでに相手の心を見つめるのは、相手に興味があるということです。

血もまた相手の一部。

これを浴びるということは、自分は相手に染まるとも考えられます。

要するに、彼らに新しい恋の気配がやってきているのです。

恋がやってくるということは…間もなく彼らにとっての「CRAZY FOR YOUの季節」が来るといえます。

さて、それを見ている主人公はどうでしょうか。

「CRAZY FOR YOUの季節」がやってきました。

主人公はどこか落ち着きません。

好きな人が目の前にいたなら、確かに落ち着かないでしょう。

以前の失恋をまだ引きずっていて、若干トラウマ気味という可能性もあります。

ですが主人公の心にある氷を溶かしてくれたのは、他でもない好きな人でした。

再び登場した「海」ですが、これもリスナーによって捉え方は様々でしょう。

海には色々な一面がありますから、聴く人によって想い人の性格が変わりそうです。

ともあれ、どんな人であろうが主人公が好いているのに変わりありません。

主人公を救ったのは、好きな人の笑顔なのです。

「CRAZY FOR YOUの季節」とはどのような季節なのでしょうか。

結論からすると、実はこの季節が具体的にいつなのかは判明しています。

「CRAZY FOR YOUの季節」になる前、この曲は「桜の季節」というタイトルになる予定でした。

同じレーベルに所属した他のグループに、先にこのタイトルをつけられてしまったので変更したのだとか。

ともかく、「CRAZY FOR YOUの季節」とはすなわち春なのですね。

よく恋愛面でおめでたいことがあると「春が来た」という表現が使われます。

単に3月や4月という可能性もありますが、特定の時期ではなく「主人公の青春の季節」ともいえそうです。

「CRAZY FOR YOUの季節」の歌詞について解説しました。

恋心をまるでファンタジーのような、神秘的な世界観で描いた歌詞といえるでしょう。

主人公の悲しみが、これでもかというほどに伝わってくるのではないでしょうか。

作詞を担当した小出祐介さんの表現力が素晴らしいのでしょうね。

このような歌詞だと、通常はしっとりとしたメロディになりそうです。

しかし実際はもっとカジュアルで、スタイリッシュな曲になっているのがギャップを感じさせます。

Base Ball Bearの幻想的な世界の歌詞とキャッチーな曲調に、病みつきになってしまいそうです！

アニメ『図書館戦争』のED曲にもなった「changes」は、世界をポジティブに歌った曲。

切ない「CRAZY FOR YOUの季節」とは全く違う、青春の1ページが描かれています。