いつから片思いなんだろう どうやって伝えればいいんだろう
どんなに好きかも把握できないままで 眠れぬ夜はあなたの夢を見ていたい

出典: 告白/作詞:TUN 作曲:TUN

ここでは、片思い中のモヤモヤとした疑問や気持ちを描いていますね。

片思いって、一目惚れでないのであれば「〇月〇日から片思いしてる」なんてハッキリとした答えは出てこないものです。

今まで全く意識していなかったクラスメイトのことがなんとなく気になり始めて恋に落ちたり、初めの頃は「苦手だな」と思っていた相手のことをいつの間にか好きになっていたり。

そんな曖昧なパターンが多いのではないでしょうか。

そして、恋に落ちた後はさまざまな感情が沸き起こります。

告白の仕方に悩む日もあるでしょうし、相手のことで頭がいっぱいになりすぎて自分の感情についていけないこともあるでしょう。

それでも、とにかく相手のことが大好きで「あなたの夢を見ていたい」と思うほどに夢中になっている。

そんなフワフワとした片思い中の感情を見事に表現してくれていますね。

《1番サビ》告白しようと考える主人公

あなたにこの気持ちを伝えるために 選んだ言葉を
精一杯の気持ちを込めて ずっとあなたの事が好きだった

出典: 告白/作詞:TUN 作曲:TUN

そして、1番のサビでは「告白しようとしている主人公の心情」を描いています。

きっとこの歌詞の主人公は、相手に好きな気持ちを伝えるために告白の言葉を一生懸命考えたのでしょう。

歌詞中に出てくる「ずっとあなたの~」の部分は、まるで告白の言葉そのものですね。

最近の中高生は「告白してから付き合う」というスタイルよりも「仲良くなっていくうちにいつの間にか恋人関係になっていた」というスタイルの方が圧倒的に多いそうです。

告白してフラれた場合、お互い微妙な空気になってクラスの雰囲気を壊してしまうのを避けるために、告白しないカップルが増えているんだとか。

つまり、告白するというのは相当勇気のいることなんです。

社内恋愛であっても、仲良し男女グループ内の恋愛であっても、告白するにあたって勇気がいることは今も昔も変わりはありません。

そんな勇気ある行動をあえて選ぶこの歌詞の主人公は、まさに勇敢だといえるでしょう。

《2番Aメロ》告白に向けて心の準備を始める主人公

気持ちを伝えるには電話じゃなくて メールでもなく もちろんあなたの前で
幾度となく 心の準備をするけど 傷つく事が何よりも怖い

出典: 告白/作詞:TUN 作曲:TUN

1番では片思いした時の心情についてたくさん綴られていましたが、2番からは「告白に向けての心の準備」を細かく描いています。

この歌詞の主人公は、どうやら直接会って告白をすると決めたようです。

なかには、どうしても勇気が出なくて電話やメール(最近だとLINE)で告白したなんてカップルも普通にいます。

しかし、相手の顔を見てきちんと伝えたいのであればやっぱり直接伝えるのが一番良いですもんね。

でも、この歌詞の主人公。告白すると決めたものの、やっぱりフラれた時のことを想定するとつい弱気になってしまうようです。

そりゃそうですね。

大好きな相手からフラれるというのは、誰だって辛いし多少なりとも傷つくものです。

《2番Bメロ》片思いの心境を「渡り鳥」に例えた歌詞

大切にしてきた想いは 行き場のない 渡り鳥のように
彷徨ってその扉を 開いてこの心を 今なら伝えきれるかな?

出典: 告白/作詞:TUN 作曲:TUN

片思いをしてから感じてきたフワフワとした感情を「渡り鳥」に例えているところが素敵ですね。

鳥がフワフワと空を舞ってどこかの扉へと真っ直ぐ入っていくような様子を、告白前の心境に重ね合わせていることが分かります。

《2番サビ》心に「春」がやってきて、想いが芽生えた

恋という魔法にかけられて 僕の心の冬がほらとけだした
そこにあなたを想うだけの種を蒔いた きれいな花が咲くといいな

出典: 告白/作詞:TUN 作曲:TUN

2番のサビで、主人公は自分の心を「」に例えています。

片思いしている相手が「春」に対し、主人公の心は「冬」だった。

でも片思いをしたことによって自分の心にも春がやってきて「恋の種(=相手への想い)」が芽生えました。

きっと、告白をして相手からOKをもらえたその時、この「恋の種」は花を開くのでしょうね。

《Cメロ》告白することに意味がある

どんなに想いを募らせても 伝えなきゃ意味がない
答えが全てじゃなくて 自分の気持ちに答えて 確かめて 前に進もう

出典: 告白/作詞:TUN 作曲:TUN

この歌詞の主人公は、告白をして気持ちを伝えることに大きな意味があると考えています。

例え相手の答えがNOだったとしても、この主人公は告白することによってまた一歩前進できると考えているのでしょう。

《ラストのサビ》キュンキュンするクライマックスの歌詞

あなたにこの気持ちを伝えるために 選んだ言葉も
目の前では何も言えなくて こんなにあなたが好きなのに

気持ちが言葉を超える時 なぜか涙がこぼれてしまうんだろう
あの日から温めてた想いを 今 僕はあなたに告白をするよ

出典: 告白/作詞:TUN 作曲:TUN