大人気アニメのOPに大抜擢
実は通算3作目
テレビアニメ『Angel Beats!』の作中に登場するガールズバンド、「Girls Dead Monster」の二代目ボーカリストとして既に楽曲を起用されていたため、この「oath sign」は実質では通算3作目のリリース作品となるのですが、LiSA名義ではこれがデビューシングルとなります。
2011年11月に発売されたこの作品は、テレビアニメ『Fate/Zero』のオープニングテーマとして起用されました。
背景としてのアニメ解説
もう10年以上も前となる、2004年にTYPE-MOONが手掛けたコンピューターゲーム『Fate/stay night』という作品があるのは、既に多くの方がご存知かも知れません。
発端がコンピューターゲームだったことを知らなくても、「TYPE-MOON」や「Fate」という名前はよく知られているでしょう。
『Fate/stay night』は本編として、TYPE-MOONの奈須きのこがシナリオを執筆していますが、『Fate/Zero』では、同じく大人気となったテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』や『PSYCHO-PASS』シリーズのシナリオで知名度を上げた、ニトロプラスの虚淵玄が原作小説を執筆しています。
位置付けとしては『Fate/stay night』のスピンオフ作品で、基本設定を引き継ぎながら、本編では断片的にしか語られなかった「10年前の出来事」の詳細を描いた内容となっています。
物語の内容をものすごくざっくりと説明すると、どんな願いも叶える万能の力があるとされる「聖杯」を巡り、「マスター」と呼ばれる7人の魔術師が、伝説上の人物(英霊)を「サーヴァント」として召喚して戦い争い、「聖杯」を奪い合うというもの。
ジャンルとしては「伝奇小説」となっていますが、絆や葛藤などの心理描写も複雑に絡み合い、見応えのあるバトルシーンはもちろんのこと、切なさや力強さが魅力となっています。
アニメMAD動画も多く存在する
MADとは?
そもそも、その「MAD」とは何なのでしょうか?
実は何かの略語であったりするわけではなく、まぁ、和訳そのままの意味なんですね。「マッド・サイエンティスト」とかのアレです。
今でこそインターネットが普及して、誰でも簡単に、しかもフリーソフトを使って無料で(!)作れるようになりましたが、遡ってみると、なんとカセットテープを使っていた、1970年代頃からあった文化だそうです。
カセットテープやビデオテープをつぎはぎするようにして、面白おかしく編集し直したもの、と解釈するとわかりやすいでしょう。
それが今は、主にパソコンを使ってさまざまな動画から切り抜いたものをつなぎ合わせて、「面白い」、「カッコイイ」、「切ない」、「バトルシーン集」など、それぞれに好きなように編集したものを、総じて「MAD動画」と呼ぶようになったようです。
これはどちらかと言うと、動画共有サイト「ニコニコ動画」で占める割合が多いです。
映像のアニメと使われている楽曲が違う場合も多いのですが、それはそれで意外にも合っていたりするのを発見できるのも良いですね。
では、映像は『Fate/Zero』から、歌い手はさまざまなボカロ曲を幅広くカバーし、オリジナルCDも発売している「花たん」で作られたMAD動画をどうぞ。
何もアニメだけではない
(多分)尋常じゃないくらい手を掛けている(と思う)
ものすごく驚いたのが、DTM(デスク・トップ・ミュージック)を使って打ち込みをして、主にオーケストラアレンジを多く制作されているという、けいえむさんの作品です。
映像も細部まで凝っていて、相当手間を掛けているのではないかとお見受けするのですが、実際のところはどうなんでしょうね?
もうこれは、とにかく見てください!