あの頃のように

抱きしめた感触は とうに消え去って こぼれてゆく ひとつぶの さみしさ

出典: 初恋/作詞:秦基博 作曲:秦基博

この部分、共感できる人も多いのではないでしょうか。

握った手の感覚、お互いに抱きしめた温かさや優しい笑顔…。

気持ちがどんどん薄れていってしまうと、そういったものも思い出せなくなっていきます。

それがとても寂しくて、キュンと切なくて、「あの頃に戻りたい」と後悔が生まれるのです。

その後悔はいつか、涙に溶けて透明になって消えていきます。

それまでしばらくの間寂しさと共に生きていく。

この曲の主人公も、積み重なる寂しさに涙を流したのでしょう

前へ

2人の決断

じゃあね またね 約束の糸を断ち切って 自由になる もう二度と結べない

出典: 初恋/作詞:秦基博 作曲:秦基博

別れの時は訪れました。

曲中ではお互いに心の枷になっていた色々な想いを「絡み合った糸」と表現していました。

その糸を断ち切り、2人は別々の道を歩いていく。

そしてこの部分には初恋だった2人の不器用さが隠されています。

絡み合った糸を「綺麗にほどいた」ではなく、「断ち切った」のです。

そしてその糸はもう二度とほどけない。

2人が少し大人だったら、もっと苦しまずに別れられていたかもしれません。

しかし2人は未熟さゆえ、心がぐちゃぐちゃに絡まったまま、別れることになってしまいました。

それでも2人は決断し、前を向いて歩みだしたのです

切ない碧

最後くらい 笑ってと 僕ら 手を振って 悲しいほど あざやかな碧空

出典: 初恋/作詞:秦基博 作曲:秦基博

切ない最後を迎えてしまった初恋…。

大人になって「愛しい想い出」として思い出せるように2人は手を振って別れました。

この時の空の色は、2人の心の中と対になっているのではないでしょうか。

心の奥では、まだ寂しくて苦しくて辛い気持ちだったでしょう。

2人の悲しみとは裏腹にあまりにも碧く澄み切った空は、曲の聴き手をより切ない感情に引き込みます

知らぬ間に、ポロリと涙が零れてしまいそうです。

サヨナラ

出典: 初恋/作詞:秦基博 作曲:秦基博

最後に2人が交わしたのは、「またね」ではなく「サヨナラ」の言葉

2人は自由になりました。

そして2人はまた別々の場所で、誰かに恋をするのでしょう…。

最後に…

切ない初恋の世界に浸れましたか?

OTOKAKEでは、他にも様々な恋の歌を紹介しています。

もちろん「初恋」がテーマの歌もたくさんありますよ。

今回ご紹介した楽曲と同じタイトルであるaikoの「初恋」の記事を貼っておきます。

是非、色んな初恋の物語を体感してみてください…。

独特の表現で繊細な感情を巧みに描き出すaiko。「初恋」には、そんなaikoの作詞・作曲センスが強く表れています。初めて体験する恋心がリアルに描かれたこの曲の歌詞を見ていきましょう。

aikoが紡ぐ初恋は、甘酸っぱい片想い

女性ならきっと共感できる、リアルな歌詞を解説しています。

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