「宙船 」は、もともと中島みゆきのオリジナルアルバム「ララバイSINGER」のメイン曲として作っていたものでしたが、同じ時期にジャニーズからTOKIOの曲を依頼され提供することになったといいます。

中島みゆきはその時の心境を「派手な柱になって帰って来るのも悪くないと思った」と語っています。「宙船 」は2006年11月に、彼女のアルバム『ララバイSINGER』にセルフカバー曲として収録されました。

宙船の歌詞を読み解く

宙船を人生に置き換えて、歌詞の意味を探ってみました。

TOKIO「宙船」を解説!中島みゆき作詞作曲の歌詞がかっこいい!の画像

その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ

その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

出典: http://www.littleoslo.com/lyj/home/heart-tokio-%E5%AE%99%E8%88%B9%EF%BC%88%E3%81%9D%E3%82%89%E3%81%B5%E3%81%AD%EF%BC%89%E6%AD%8C%E8%A9%9E-pv/

歌い出しのこのフレーズに中島みゆきのメッセージが凝縮されています。

荒波を超えて船を漕ぐように、困難に立ち向かっていく時も自分自身の気持ちや信念が大切、周りにに振り回されずしっかり前に進んで行こうというエールです。

このフレーズは曲のサビで、最後にもでてきますが、「宇宙」を知らない方でもこのサビは聴いたことがあるのではないでしょうか。」

その船は今どこに ふらふらと浮かんでいるのか

その船は今どこに ふらふらと浮かんでいるのか
その船は今どこで ボロボロで進んでいるのか
流されまいと逆らいながら
船は挑み 船は傷み
すべての水夫が恐れをなして逃げ去っても

出典: http://www.littleoslo.com/lyj/home/heart-tokio-%E5%AE%99%E8%88%B9%EF%BC%88%E3%81%9D%E3%82%89%E3%81%B5%E3%81%AD%EF%BC%89%E6%AD%8C%E8%A9%9E-pv/

人が傷ついて、孤独な日々を虚しくに送っている・・・という風にも解釈できます。聴いているこちらの心境によってイメージがふくらむフレーズです。

その船は自らを宙船(そらふね)と 忘れているのか

その船は自らを宙船(そらふね)と 忘れているのか
その船は舞い上がるその時を 忘れているのか
地平の果て 水平の果て
そこが船の離陸地点
すべての港が灯りを消して黙り込んでも

出典: http://www.littleoslo.com/lyj/home/heart-tokio-%E5%AE%99%E8%88%B9%EF%BC%88%E3%81%9D%E3%82%89%E3%81%B5%E3%81%AD%EF%BC%89%E6%AD%8C%E8%A9%9E-pv/

人生に疲れて希望を失っている人は、自分の可能性に気がついていないのかもしれません。宙船という宇宙までも飛んでいける船なのに、それを忘れている・・・。水平線地平線の彼方に離陸地点はきっとあるはずだから、希望を持って進んでいこうと読み取れないだろうか。

何の試験の時間なんだ 何を裁く秤(はかり)なんだ

何の試験の時間なんだ 何を裁く秤(はかり)なんだ
何を狙って付き合うんだ 何が船を動かすんだ
何の試験の時間なんだ 何を裁く秤なんだ
何を狙って付き合うんだ 何が船を動かすんだ


その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

出典: http://www.littleoslo.com/lyj/home/heart-tokio-%E5%AE%99%E8%88%B9%EF%BC%88%E3%81%9D%E3%82%89%E3%81%B5%E3%81%AD%EF%BC%89%E6%AD%8C%E8%A9%9E-pv/

“何を裁く秤(はかり)なんだ” “何を狙って付き合うんだ"のフレーズに、人生の不条理なことや、打算など、たくさんあるが、負けないで自分の人生を切り開いていこう!という意味が隠されてはいないだろうか。

サビの“その船を漕いでゆけ・・・”を聴くと誰もが、勇気や元気をもらえるように思えます。

お前のオールをまかせるな・・・

TOKIO「宙船」を解説!中島みゆき作詞作曲の歌詞がかっこいい!の画像

TOKIO「宙船」誕生のいきさつも紹介しながら、歌詞の意味を考えてみました。皆さんはどのようにお感じになったでしょうか。人それぞれ感じ方は違うと思いますが、中島みゆきのメッセージは届きましたか?皆さんも自分なりの解釈を考えながらもう一度聴いてみてはいかがでしょうか。

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