【BUMP OF CHICKEN/ホリデイ】歌詞に込められた意味とは？失敗を前向きに捉えている！？

いっそ止めたくなるような失敗や後悔ばかりの巧くいかない日々。

しかし実際に止めてみたら、夢の続きをみるどころか「なおさら酷い」現実が待っていました。

水の遣り過ぎで花を枯らしてしまう、ずる休みをする勇気もない。

「こんな僕だって朝を繋いでる」のです。

つまずきながらも、後悔に苛まれながらも健気に真面目に毎日を紡ぐ自分。

そんな自分に気付きささやかな誇りを感じています。

「失敗しない後悔しない人生がいいな」と思っていた「僕」。

巧くいかない日々をいっそ止めたいと思っていました。

しかし「失敗しない雨も降らない人生なんてない」と気付きます。

「遅刻でもいいから行こうかな」という言葉から、夢に逃げ込まず現実に向き合う姿勢が感じられます。

ここには、完璧じゃなくてもいい、スタートはいつでも遅くないという優しいメッセージを感じます。

遅刻かも知れないけれど出かけることを決めた「僕」。

帰る時には枯らしてしまった花と、止まってしまった時計の電池を買うことを楽しみにしています。

巧くいくことばかりじゃない、逃げ出したいと思う日だってある。

けれど、日常の中に小さな喜びを見つけながら毎日は続いていく。

不器用でも、遅刻でも、楽しみを見つけながら日々は続いていく。

そんなメッセージがあくまでソフトに等身大の心で表現されています。

「遅刻でもいいから行こう」と決めた「僕」。

そう決めてからもすぐには起きられない様子です。

「あと2回寝返りしたら」起きると決めたけれど、やっぱり起きることができない。

そして「あと3回寝返りしたら今度こそ起きてやろう」と思い直します。

朝、遅刻しそうなのにあと5分、あと3分と起きるのを先延ばしにする感覚に近いのでしょう。

「遅刻でもいいから行こう」と決めてからもなかなか起きられない。

そんなマイペースな「僕」は聴く人の心に寄り添い共感を呼びます。

大きな夢や理想を掲げるのとはまた違うやり方で「僕」はリスナーを励まします。

さえない毎日でも、失敗ばかりの自分でもありのままでいい。

等身大の日常を飾らない言葉で描いた「ホリデイ」。

頑張りすぎなくてもいいのだというささやかな励ましをくれる曲です。

いつものBUMP OF CHICKENとは一味違う「ホリデイ」。

真面目で不器用な等身大の主人公が共感を呼びます。

さりげない日常の、「あるある」が詰まったこの曲は優しく聴く人の背中を押してくれます。

「ホリデイ」とはまた違う魅力を持つBUMP OF CHICKENの記事をご紹介します。