楽曲「いつのまに」

29枚目のシングル曲

DREAMS COME TRUE【いつのまに】歌詞の意味を解釈!涙を流すと何が変わる?涙を思い出そうの画像

DREAMS COME TRUE(以下ドリカム)の楽曲「いつのまに」は2001年7月に発売されました。

シンプルなバラードで、伸びやかな歌声と繊細に作り込まれたメロディーが印象的です。

この楽曲のタイトルである「いつのまに」に続く言葉はあまりポジティブなものではありません。

"いつのまに○○してしまった…"

そうやって知らず知らずのうちに変わってしまった様子を表しています。

楽曲がリリースされた頃はちょうど21世紀が始まり、世の中も少しずつ進化していきました。

様々なことが便利になっていくのと引き換えに失っていったものもあるかもしれません。

昔は好奇心旺盛で常に新しいものを探していたのに、今では同じ毎日を繰り返すのみ…。

"あの時はあんなに頑張っていたのになぁ〜"と過去を羨ましく思ってしまうのです。

「いつのまに」の歌詞の中では今の自分を憂い、昔の自分と比較しています。

いつからこんなにつまらない人間になってしまったのだろうか…と問いかけているようです。

素直な気持ちを失いかけている大人の心にグサッと刺さるようなフレーズがたくさん登場します。

アルバム『monkey girl odyssey』収録

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楽曲「いつのまに」はアルバム『monkey girl odyssey』にも収録されています。

シングルバージョンに若干アレンジが加えられているので、是非聴き比べてみてください。

ドリカムの透明感たっぷりな歌声はそのままで、よりパワーアップした「いつのまに」が聴けますよ。

ドリカム3人編成のラストシングル

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現在のドリカムボーカルの吉田美和さんとギターの中村正人さんの2人組です。

2002年まではキーボードを担当しているメンバーがいました。

30枚目のシングルが発売される前に脱退したので、「いつのまに」が3人編成のラストシングルとなります。

人気ドラマの主題歌に起用

『救命病棟24時』第2シリーズ主題歌

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『救命病棟24時』の全シリーズとスペシャルドラマ主題歌は全てドリカムが担当しています。

「いつのまに」はドラマ『救命病棟24時』第2シリーズの主題歌に起用されました。

第2シリーズでは新しい救命センターでの様々な人間関係が描かれています。

人を救う仕事は決して1人ではできず、仲間との連携や信頼が必要なのです。

楽曲の歌詞の中にもドラマとつながる部分がいくつかあります。

人は純粋な気持ちだけでは生き抜けないからこそ悩んだり傷ついたりするのでしょう。

そんな人間模様や葛藤に問いかけているのが「いつのまに」なのです。

今やドリカムの楽曲は『救命病棟24時』に欠かせない存在になっています。

「いつのまに」の歌詞を紹介

ここからは楽曲「いつのまに」を歌詞とともに解説していきたいと思います。

どこか諦めている今日

耳をすましては 奇跡をあきらめ
空は暗め 火曜の雨
虹を願っては 届かぬ手ひっこめ
終わりは 今日もまた苦め

出典: いつのまに/作詞:吉田美和 作曲:中村正人

純粋に夢を信じていた頃に比べると、現実を知っている大人はどこか冷めているように感じます。

願えば叶うかもしれないと思っていたのは遥か昔の話なのでしょう。

今は願うだけではどうにもならないことが分かってしまっているので残るものは絶望のみ…。

そんな曇った心では、晴れた空など見えるはずもありません。

夢を見ることを忘れてしまった大人の嘆きは毎日続いていきます。

歌詞の中に出てくる"火曜の雨"が指すものとは一体何なのでしょうか。

火曜日といえば、ドラマ『救命病棟24時』が放送されていました。

歌詞がそれと関係しているのかは謎ですが、"雨"という表現はおそらく悲しみを表現しています。

空が泣いているうちは光も差し込まないし、虹も出ません。

それと同じで私たちが涙を流しているうちは、前に進む道しるべが見えずに迷ってしまいます。

雨が上がれば虹が見えるように、涙が乾けば自然と前向きな気分にもなっていくはずです。

今日があまりいい日じゃなかったとしても、それが明日につながる一歩なのだとしたら無駄ではありません。

でもそれは涙を流すことができればの話なのです。