ついにエルマ側の視点が語られる

エルマとエイミーの関係性

ヨルシカ【心に穴が空いた】歌詞の意味を考察!穴が開いた原因は?「忘れたい」と願うほどの痛みとは…の画像

2019年8月28日発売のヨルシカアルバム「エルマ」。

今回はその中に収録される「心に穴が空いた」をピックアップしていきます。

「心に穴が空いた」は「だから僕は音楽を辞めた」に対比する楽曲です。

というのも、登場人物2人の視点が逆になって歌われています。

「心に穴が空いた」では主人公はエルマ、君はエイミー

「だから僕は音楽を辞めた」では主人公はエイミー、君はエルマになっているのです。

心に穴が空いてしまったのはエルマかエイミー、どちらなのでしょうか?

「だから僕は音楽を辞めた」の内容をチェック

ヨルシカ【心に穴が空いた】歌詞の意味を考察!穴が開いた原因は?「忘れたい」と願うほどの痛みとは…の画像

基となる「だから僕は音楽を辞めた」の内容を少しチェックしてみましょう。

エイミーはエルマについての歌を書き続ける青年。

いつしか音楽職に就きました。

おそらく作詞や作曲をしていたのでしょう。

ところが彼は職業としての音楽が苦痛となり、辞めることを決意しました

お金を稼ぐための音楽とエルマを原動力とする音楽が、上手く一致しなかったのです。

十分な収入を得られずに貧困生活を送っていました。

楽曲内でエイミーは「あんた(エルマ)のせいだ」と口にします。

「だから僕は音楽を辞めた」自体も素晴らしい楽曲でした。

謎多きエルマ側の視点が綴られるということで、ファン目線ではとても嬉しい展開ですね。

ちなみに「だから僕は音楽を辞めた」の詳しい内容は以下の記事からも確認できます。

青年の後を少女がついてくる理由とは…?ヨルシカの1stアルバム表題曲『だから僕は音楽を辞めた』のMVを徹底解説してみました!美しいアニメーションで描かれるストーリーに注目です♪

MVをチェック

ボロボロになった人形の意味は?

こちらは「心に穴が空いた」のMVです。

美しい北欧風の街並み…。

描かれていたエルマのストーリーそのものですね。

胸にポッカリと穴が空いた人形が印象的です。

操り人形の糸がついていて、顔が塗りつぶされて、穴が空いて…。

白い服も薄汚れてしまっています。

なぜこんなにボロボロなのか、気になりますね

それでは歌詞の考察へと移りましょう。

あの出来事を忘れたい

穴が意味するのは?

小さな穴が空いた
この胸の中心に一つ
夕陽の街を塗った
夜紛いの夕暮れ

出典: 心に穴が空いた/作詞:n-buna 作曲:n-buna

心に穴が空き始めた瞬間を描いています。

この穴は「虚無感」や「絶望」の象徴でしょう。

「開く」ではなく「空く」という言葉を使っているので、虚しさがより強調されています。

そしてMVでは無情にも穴から木漏れ日が差し込んでいましたね

ここでも夕日が穴を照り付ける光景が演出されているのでしょう。

また、夕方から夜にかけては人の心が高ぶる時間帯ともいわれています。

忘れたい記憶の存在

忘れたいのだ
忘れたいのだ
忘れたい脳裏を埋め切った青空に君を描き出すだけ

出典: 心に穴が空いた/作詞:n-buna 作曲:n-buna

心に穴を空けた出来事。

それは一種のトラウマのように、心にまとわりついているのでしょう。

消し去れないからずっと胸の痛みが続く。

だから何度も忘れようとしているのだと思います。

どんな出来事が穴を空けたのでしょうか?

そして、頭の中にはエイミーがいます