『Elevator』は配信限定シングル
2012年に発表
タイトルの意味を考えてみる
感情が揺さぶられる様子を描く歌詞
まずはじめに『Elevator』というタイトルの意味を考えてみます。
「エレベーター」は人や荷物を運搬する機械です。
それは言うまでもありませんよね。
しかし、なぜ「エレベーター」が音楽のタイトルに使われたのでしょうか?
筆者は、『Elevator』の作者がなぜこの曲をそう名付けたか、ということを考えてみました。
まずは下に引用した『Elevator』の歌詞をご覧ください。
君の手の平は
まるで そう Elevator
揺さぶられる心 ah
You're my elevator
出典: Elevator/作詞:Daichi Miura、SUNNY、Chrishan Kyle Christopher Coleman 作曲:UTA、Chrishan、Kyle Christopher Coleman
上に引用したのは『Elevator』のBメロ部分です。
こちらを見れば明らかなように、「エレベーター」は比喩ですね。
「君の手の平」が「エレベーター」だと表現しているこの歌詞。
最後に「You're my elevator」とあります。
日本語に訳せば「あなたはわたしのエレベーターです」となります。
しかし、これでは意味が通じませんので、こなれた日本語にしてみます。
「あなたはわたしの感情のバロメーターだ」。
もしくは「あなたはわたしと感情の起伏が似ている」。
こういうふうに解釈できるのではないでしょうか?
歌詞中に登場する恋人を「エレベーター」になぞらえて表現しているのです。
『Elevator』を聴いてみよう
『Elevator』のavexオフィシャル動画を「YouTube」からどうぞ
いかがでしたでしょうか?
ダイジェスト版ですが、三浦大知のライブパフォーマンスには圧巻します。
激しくダンスしているにもかかわらず、歌唱はCDのように安定しています。
シルクのようになめらかな彼の声をたっぷり堪能できますね。
彼のライブパフォーマンスといえば、圧倒的なダンスが有名です。
この曲はミディアムテンポですが、ダンスのキレが凄まじいですね。
三浦さんは激しいダンスをするので汗だくになっています。
髪に張り付く汗がそれを物語っていますね。
ライブでのもう一つの見どころは、振り付けです。
三浦さんの楽曲は、三浦さん自身が振り付けをしています。
また、三浦さんは楽曲に歌詞で参加しているので、歌詞のメッセージをダンスで現わしている箇所があると思います。
アクロバティックな動きがセクシーですね。
楽曲解説
哀愁があるダンスチューン
ここからは『Elevator』の楽曲解説をします。
この曲はダンスミュージックです。
しかし、ただのダンスミュージックではありません。
メロディーに哀愁があるのです。
また、リアレンジがしやすいのもこの曲の特徴です。
仮にアコースティックギター1本で歌ったとしても、メロディアスでシンプルな楽曲なのでアレンジしやすいと思います。
もしカバーする場合、英語歌詞が多いのが難点でしょうか。
英語歌詞といっても難しい単語は出てきませんので、覚えやすいと思います。
また、この曲は「ah」が多く出てきます。
いわゆる掛け声ですね。
この部分の歌唱が聴きどころです。
三浦さんはこの部分に、独特なコブシを入れて歌っています。
そしてリズミカルなフレーズもあれば、ゆるやかなフレーズもあります。
三浦さんは、こういった抑揚のとりかたがとても上手いですね。