抱いてセニョリータのCDに収録
大ヒットしたCD
『指輪』は山下智久さん(=山P)のシングル【抱いてセニョリータ】のB面に収録されていました。
このCDは、2006年5月に発売された山Pの名義でのデビューシングル。
グループ内でひときわ目を引く山Pのソロデビューは、自然に受け止められたように記憶しています。
『抱いてセニョリータ』は、発売された年の通年オリコン4位を記録した大ヒット曲で耳に残っている方も多いはず。
すぐに台湾でも発売されたほどの人気でした。
また前年の2005年、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で共演していた亀梨和也さんとのコラボも話題になりました。
ユニット名は”修二と彰”。同年に発売された『青春アミーゴ』も大ヒット。
200万枚以上の出荷枚数を記録し、社会現象とも言えました。
山Pのソロ『抱いてセニョリータ』は、この『青春アミーゴ』の楽曲が作り出す物語と重なっています。
山Pがグループとは別の舞台で活躍し、ノリに乗っていた頃。
『指輪』もそんな時期の山Pの色気がふんだんに表現された楽曲に仕上がっています。
作詞作曲は山P

『指輪』の作詞作曲は山P本人です。
ファンではない方には意外、と思われる方も少なくないかもしれません。
しかし、山Pはほかにもたくさんの楽曲を作っているのです。
作詞のみならず作曲まで手掛けるアイドル。ルックスのみならず、俳優にダンスに歌に、作詞作曲まで!
幅広い分野の才能を持っている山P。天は二物を与えずとは本当なのかと、疑ってしまいます。
薔薇のように
愛しい人
甘いバラの香りは
強いそのまなざしは
僕をあぁ惹きつける
君と重なる冬景色
出典: 指輪/作詞:山下智久 作曲:山下智久
歌の主人公である男性には、愛しい人がいるのです。魅力的で彼を惹きつけて止まないのでしょう。
とても強く素敵な女性です。彼は、その鋭いほどの視線から逃れられません。
まるでバラのよう。鋭い棘があるというのに、ついその甘い香りに引き寄せられてしまうのです。
そうきっと彼女は、バラのように美しいのでしょう。
彼女から本当にバラの香りがするのかどうか、それは分かりません。
でも、彼には甘い香りが感じられ、引き寄せらてしまうのでしょう。
そして美しいバラの棘にとらわれ、逃げられないのです。
白いキャンバスのように
笑顔の素敵な人
その無邪気な笑顔はまるで
白いキャンバスなのに
出典: 指輪/作詞:山下智久 作曲:山下智久
サビの前に、こちらは2番の歌詞です。
冒頭の1番の歌詞とは一転、彼女の無邪気さを描いています。
彼女の弾ける笑顔が浮かんでくるようです。
まだ誰も彼女に絵の具を落としていないように感じられるのは、希望的な観測なのでしょうか。
彼女の笑顔は真っ白で純粋無垢。
しかし”~なのに”と表現されているところに、ひっかかりを感じます。
また、色の表現も効果的。そう、バラの赤とキャンバスの白の対比です。
作詞者、山Pの故意の采配でしょうか。赤と白のコントラスト。リスナーのイメージを刺激します。
伝えられない想い
好きだと伝えたい
好きだと言えば
全てがくずれそうで
伝えたいのに 胸の奥にしまった
いつまで見守っていればいいの
もうこの気持ち ガマンできない
伝えたらもう会えなくなるの?
出典: 指輪/作詞:山下智久 作曲:山下智久