こちらはサビのパート。彼は彼女が好きで愛おしくて、たまらないのです。
でも彼女に想いを伝えられずにいる、でも伝えたい。そんな想いの渦がひしひしと伝わってきます。
どうして伝えられないのか、それは今の状況が変わってしまうからなのでしょう。
彼女に伝えれることによる弊害が彼にはとても大きく感じられています。
これまでのところ、伝えることよりも胸にとどめていることを彼は選んでいるのです。
でも胸にとどめておくことも、そろそろ限界のよう。
熱い彼の気持ちがとめどなく溢れていて、こちらも胸が締め付けられます。
冷たい雪が降り積もる
今年も空から あぁ白い雪
降りそそぐんだ 僕の心にそっと
この雪が溶けだす頃には
君に気持ちを 伝えられるかな?
こんなにも弱い僕じゃだめだね
君がこの雪を溶かしてよ
出典: 指輪/作詞:山下智久 作曲:山下智久
サビの別バージョンにも色が登場します。
雪の白。美しいようで冷たい雪が、僕の心に積もっていくのです。
”今年も”とあるのが、切なさを増しています。
つまり今年だけではないのです。彼女への想いは数年来なのだと分かります。
毎年降る雪のように、今年も想いが募っていく。しかも思い続けるだけの一方通行。
降り積もる雪、それは彼女へのもどかしい気持ちを表現しているかのようです。
とても美しく大切にしたい気持ちだけれど、冷たく降り積もるだけ。
溶かすことができる唯一の相手に、”溶かしてよ”とすがるように訴えています。
もどかしく切ない想いに押しつぶされてしまいそうな彼。
降り積もりどんどん深くなっていく雪と、彼の想いが重なります。
指輪のせいで
指輪が邪魔をして言えない
出典: 指輪/作詞:山下智久 作曲:山下智久
これはサビの最後の部分。ここでタイトルの『指輪』という意味が分かります。
そう、彼女の指には指輪が光っているのです。
甘い香りで僕を魅了し、素敵な笑顔で僕を惹きつける彼女の指から、僕は目が離せません。
それは指輪のせい。いつもいつも指輪が目の端にちらついて仕方ありません。
だから彼女にも想いを伝えられないのです。彼女に指輪の真意を聞くこともできないのでしょう。
そしてその指輪を、はっきり”邪魔”だと感じているのです。
邪魔だと思いつつも、ただ僕はいつも指輪を疎ましく見てしまうのです。
誰からの贈り物なの?
細いその指先に 光る指輪は誰から
出典: 指輪/作詞:山下智久 作曲:山下智久
指輪の真意は聞けません。ただいつもこう思っているのです。”誰からもらったの”と。
彼は勘ぐっているのです。”あいつからもらったのだろ”と気づいているのでしょう。
嫉妬心の矛先である彼女の恋人。きっとあの男からもらった指輪です。
それがキラキラ光っていて、僕の心を苦しめています。
切なく募る想いが嫉妬心となって、端的な言葉で表現されています。
こんなシチュエーション、もしかしたら経験したことがある方もいらっしゃるのでは・・・。
女性が身に着けている指輪はただのオシャレなのか、それとも特別な意味があるのか。
答えはその女性にしか分かりませんね。
すべてを壊しても
今まで作った大切な想い出
すべて捨ててでも あなた欲しい
出典: 指輪/作詞:山下智久 作曲:山下智久
告白することもできず、悶々と迷い道にいる彼ですが、強気の歌詞も少し出てきます。
迷う理由は、そう指輪です。
彼女がしている指輪は、あの男からもらった指輪なのだろう。
だったらこの気持ちを伝えたところで・・・と、彼の思考は堂々巡りなのでしょう。
友達として付き合ってきた時間も想い出も、それなりに輝いて大切。
告白するということは、それを全て壊してしまう可能性があるのです。
特に、指輪をしている女性に告白するなどということは、まったく無謀なのではないか・・・。
頭を抱える彼の姿が目に浮かびます。
スペイン語の歌詞
心は?
特別な人はいないよなんて
信じたいけど Donde esta corazon
出典: 指輪/作詞:山下智久 作曲:山下智久