【ムキダシで向き合って/モーニング娘。'16】ダンスシーンに工藤遥がいない！？真相を徹底解剖！

モー娘。ことモーニング娘。は、1997年にテレビ放送された「ASAYAN」というオーデション番組がきっかけで誕生しました。

その番組内でつんく♂さんに見出された5人が初期メンバーです（5人の詳細は下記に記載）。

メジャーデビューを決定させ、「モーニング娘。」というユニット名を与えたつんく♂さんが彼女たちを全面的にプロデュースし、徐々にその名が世間へと浸透してゆきました。

メジャーデビュー以降、オリコンチャートでの首位獲得に始まり、シングルCDのミリオンヒット、NHK紅白歌合戦への出場、ドラマや舞台への出演、海外でのコンサートなど、大々的に活躍の幅広げ、不動の人気を誇るグループとなりました。

知名度が上がるのに伴って、バラエティー番組への出演も増えた印象ですね。きっかけになったのは、やはり「めちゃイケ」の私立岡村女子高等学校でしょうか。

2001年当時のメンバーが修学旅行へ行く、という企画で、グループとしてはもちろん個人個人の個性も細かくクローズアップされ話題を呼びました。

メディアや世間で国民的アイドルと呼ばれるようになったのもこの頃から。もう10年以上前になるんですよね。懐かしいです。

グループ結成当初は名前に「。」がつくこと、派生ユニット、グループ内でのチーム分けなど、色々と斬新でした。

当時の大人からは「わけわからんグループが出てきたぞ」という感じでしたが、今ではすっかり芸能界にいて当たり前の存在になっています。

さて、今回ご紹介したいのは2016年に発売された通算62枚目のシングルに収録されている「ムキダシで向き合って」という楽曲です。

同年春にメンバーが卒業し、11人体制になってから初めて発売したシングルになります。

ちなみにCDはトリプルA面となっており、「セクシーキャットの演説」、「そうじゃない」の2曲も収録。

初回生産限定盤にはそれぞれの楽曲のMVが収録されたDVDが付くなど、とても気合の入った豪華な仕様でした。

「ムキダシで向き合って」は、見栄や虚勢を全て脱ぎ捨ててありのままの姿で恋にぶつかってゆく女性を描いた曲です。

相手の全てを受け止めることと、自分の全てを曝け出すこと。どちらも怖くて勇気が要ることですが、他でもない自分自身に胸を張れる自分であるために、恐れず立ち向かって行こう、という前向きかつ強気な歌詞になっています。

ラスサビ手前で入る羽賀さんの「スッピンのあなたで、勝負できる？」というセリフも印象的でした。あのセリフで心を揺さぶられたという人も多いのではないでしょうか。

モーニング娘。の楽曲ですから、歌はもちろんダンスだって魅力的。スタイルの良さが分かる衣装を身に纏い、音程の上がり下がりの激しい曲に合わせて、色香に溢れたダンスを披露しています。

上着をはだけさせたり、真っ直ぐ見つめられたりすると、思わずドキッとしちゃいますね。

しかし、MVでダンスシーンを視聴していると、どことなく違和感を覚えるような……？

上記しましたが、当時のメンバーは総勢11人。人数が奇数なら、センターの人を中心に左右対称の陣形を作るのが一番妥当な配置だと言えるでしょう。

けれど、映像では左右の人数が違っており、アシンメトリーな陣形になっているのです。

不自然にスペースが空いていて、乱暴に言ってしまえばバランスの悪い配置で踊っている事が分かります。

一体何故なのでしょうか？不思議に思って人数を数えてみたら……あれ？10人しかいない！？

実はこの曲のダンスシーンを制作していたとき、メンバーの１人である工藤遥さんが腰を怪我してしまっていたらしく、MVには参加できませんでした。

そのため他のメンバーも本来のポジションから少しずつ動いており、それが完成品として収録される流れになったのです。

歌声は聴き取れるものの本人の姿がないという事実に胸を痛めたファンも多かったことと思います。

しかし、10人用の振付に作り直すのではなく、欠員が出てもそのメンバーのポジションを空けたまま踊り切ったあたりに、グループとしての誇りや心意気を感じました。