映画の主題歌にもなったAlexandrosの代表曲

Alexandrosが歌う「ワタリドリ」成長し続ける彼らの 歌詞(英語)の意味とは?の画像

「ワタリドリ」はAlexandrosの10枚目のシングルの表題曲です。映画「明烏」の主題歌に抜擢され、Alexandrosにとっては初の映画主題歌となりました。

また、アサヒビールのCMにもなっていたので耳にしたことがる人も多いのではないでしょうか?

ライブフェスでも大きな盛り上がりを見せる、もはやAlexandrosになくてはならない代表曲となっています。

「ワタリドリ」の歌詞を紐解く

Alexandrosが歌う「ワタリドリ」成長し続ける彼らの 歌詞(英語)の意味とは?の画像

I wanna fly so high. yeah, I know my wings are dried.
翼仰げばって人は言う

その向こうにあるは無情
飛べるもの
落ちるもの

誰も見てない
気にも留めない
それでも飛び続けた

傷ついた言葉乗せ
運びたいから

出典: ワタリドリ/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

英語の部分を訳すと「僕は空高く飛びたい、でも僕の翼が乾いていることは分かってる」といった内容でしょうか。

誰にも注目されない中でも諦めなかった過去のことを歌っているように思えます。

Alexandrosの下積み時代は、サラリーマンとしてメンバー各々が働きながら路上ライブを地道に重ねるという日々でした。

中々日の目を見れずに苦しいことも多かったでしょう。

それでも彼らが活動を続けられたのは歌詞にあるように、届けたい言葉があったからなんだと思います。

Alexandrosが歌う「ワタリドリ」成長し続ける彼らの 歌詞(英語)の意味とは?の画像

追いかけて 届くよう
僕等 一心に 羽ばたいて
問いかけて 嘆いた夜
故郷(まち)は 一層 輝いて
ワタリドリの様に今 旅に発つよ
ありもしないストーリーを
描いてみせるよ

出典: ワタリドリ/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

最初のサビではそんな彼らの下積み時代の後に訪れた羽ばたきのときが歌われているように思えます。

故郷を飛び立つのは自分たちが伝えたいことを届けようとするため。その旅の道のりはきっと長くて大変なこともあるのでしょう。

しかしそんな旅立ちを迎えて「ありもしないストーリーを描いてみせるよ」と力強く言い切るところに彼らの芯の強さを感じます。

I wanna fly so far
away with my guitar
「一人じゃない」って人々は歌う

間違いじゃない
理想論でもない
ただ頼って生きたくはない

誰も聴いていない
気にも留めない
それでも歌い続けた

傷ついた あなたを
笑わせたいから

出典: ワタリドリ/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

再び英語の歌詞が登場します。意味は「僕はもっと遠くへ飛びたい。僕のギターと一緒に」でしょうか。

ここでは「一人じゃない」という真理を認めながらも「頼って生きたくはない」とも歌っています。

元々自主性の強い活動を続けてきた彼らAlexandrosはこれまで、自分たちの力で立って前へ進んできました。

そしてこれからも自らを信じて進んでいくのでしょう。そんな信念が見えるポイントです。

ここで。歌い続ける理由について「傷ついたあなたを笑わせたいから」と書かれています。

自分達の決意という大きなテーマを持ったこの曲の中で、この部分はとても具体的で、明確な誰かに対して歌っているように見えます。

意図やその背景を想像してしまう重要な部分ですね。

Alexandrosが歌う「ワタリドリ」成長し続ける彼らの 歌詞(英語)の意味とは?の画像

追い風届けるよ 僕ら一心に羽ばたいて 遠い過去を背負ってた あなたを未来へ運ぶよ
ワタリドリの様に今 群れをなして 大それた四重奏を 奏で終える日まで

出典: ワタリドリ/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

羽ばたき走り続ける自分たちのことを歌っていた最初のサビから変わって、今度は走っている誰かを後押しするようなメッセージが描かれています。

今までは自分たちが目標へ一心に羽ばたいてきた、今はその羽ばたきが誰かの追い風になってほしい、と彼らは思っているのではないでしょうか。

誰かの背中を押して一緒に走っていきたい、そんなメッセージを多くの人に伝えたい、という彼らAlexandrosの気持ちが見えます。

「大それた四重奏を奏で終える日まで」、つまり彼らはバンドが続く限り、誰かの力強い後押しができる存在でありたいと願っているのではないでしょうか。

All this time we come and we grow
Now it’s time that we should go
But we both know that this is for sure
It’s not the end of the world

出典: ワタリドリ/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

最後のサビに入る前のこの部分は全編英語で歌われています。

「僕らは今まで前進してきた。もう行かなければいけない時だ。でも僕らは知っている。これが世界の終わりなんかじゃないってことを」

まるでこれまでのAlexandros、そしてこれからの彼らを表しているような言葉です。

無名インディーズバンドからここまで大きく羽ばたいてきた彼らにはきっといくつもの出会いや別れがあったことでしょう。

そして「海外進出して世界的に評価されるバンドになる」ことを目標として掲げている彼らにはこれからも旅立ちや別れの場面があるのだと思います。

そして彼らはこの曲の中で一貫して「また戻ってくる」と歌っています。

だからこそ別れのときが来ても「世界の終わりなんかじゃない」と明るく前向きに笑えるのでしょうね。

追いかけて 届くよう
僕等一心に 羽ばたいて
問いかけて 嘆いた夜
朝焼け色に染まっていく

ワタリドリの様に
いつか舞い戻るよ
ありもしないストーリーを
いつかまた会う日まで

出典: ワタリドリ/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

最後に彼らは「いつか舞い戻るよ」とはっきりと言っています。

曲名の「ワタリドリ」からも分かるように、この曲は「大きく羽ばたいてもっと遠くに旅立つけれど、たくさんのストーリーを抱えてまたいつか戻ってくる。だからまた会える」というAlexandrosのメッセージを伝えているのでしょう。

だからこの曲は、別れの曲であり旅立ちの曲であると言えます。しかしそこには悲しさ、寂しさというよりも、これからの未来を見据えた希望や期待が大きく見えています。

明るいメロディやサウンドもそんな彼らのメッセージを強調しているようです。

きっとこれからもAlexandrosはワタリドリのように力強く羽ばたいていくのでしょう。

まとめ