これがクライマックスの歌詞になります。

藤原聡の歌詞は情報量が多いです。

おそらく彼のメロディセンスやボーカル・スタイルに起因するのでしょう。

最後でも大どんでん返しのようなことは起こりません。

ラブソングなのに愛は成就しないのです。

そしてお別れソングでもあるのですが涙を流して忘れられない想いを紡いだりもしません。

しかし僕に何のダメージもないとはいえないのです。

僕はそれなりにきちんと心を痛めています。

ただポップソングの宿命で固有の洒脱さがあるのです。

あまりにも痛みを強調してしまったならばこの歌はこれほどの支持を得なかったでしょう。

いい塩梅で収まっている絶妙さはなるほど「0.52519」という数値が丁度いいかもと思わされます。

そして伝えたいこととしてあくまでも君の美しさが印象に残るように配置されているのです。

僕は「設定」も「世界線」もブレイクできません。

恋愛カーストの違いはあまりにも大きな壁だったようです。

僕が生まれ変わるくらいのことがないとふたりは交差しないのかもしれません

僕に見られる潔い引き際を見てしまうと少子化が進むのも仕方ないのかなと思ってしまうでしょう。

このような形で時代の大きな流れのようなものを写し取る作品を提出する新しいアーティスト。

それがOfficial髭男dismの真骨頂なのかもしれません。

「052519」は不変の数字じゃない

Official髭男dism「052519」の意味を考察!【Pretender】ジャケット写真に迫るの画像

Pretender

タイトルに立ち返ると「そういうふりをする人」という語義が現れます。

藤原聡は何をもって僕を「Pretender」としたのでしょうか。

君と別れることは本意ではなく理由をつけて引き下がることにこだわる姿ではないか。

そうなるとこの曲の悲劇性が顔を出します。

僕は他者の恋愛観には反感を持っていますが、この恋愛で働く現実の恋愛セオリーは受け入れるのです。

それも「定め」を主体的に取り込んでしまって身を引きます。

別れが辛いし君のいない未来に怯えてもいるのです。

それもこれも1に満たない「0.52519」の今の僕では太刀打ちできないという思いからであります。

しかし僕が生きている限りこの数値は不変のものではないでしょう。

さらに1に近付くために自分を磨いて成長することだって可能なのです。

僕は若くして自分のことをああだこうだと評価付けてしまって損をしています。

しかし現実を生きる若いリスナーにとって「052519」という数値はある日のメモリーに過ぎません。

数値は生きて経験値を積むごとに増えてゆくでしょう。

この記事は「052519」という数値にこだわりました。

しかし若いリスナーの皆さんは日々の数値の増減に気を病んだりしないでください。

案外自分って不動ではないなと気付かされる日が必ず来ますから。

そしてこの歌の僕もあるとき成長して1に近付くことのカタルシスを感じられるでしょう。

1を超えたら「世界線」を変えられます。

そのときは恋愛カースト自体を転倒させることだって可能でしょう。

Official髭男dismの今後も含めて、若い人々すべての可能性を信じたいです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

OTOKAKEとOfficial髭男dismの軌跡

OTOKAKEにはOfficial髭男dismの関連記事がたくさんあります。

中でもおすすめ人気曲を集めた記事をご紹介しましょう。

山陰から綺羅星の如く現れたスター・バンド

彼らの代表曲をチェックしましょう。

ぜひご覧ください。

髭男メンバーについての記事

まだ「Official髭男dism」というバンドについて詳しく知らない方も多いでしょう。

突如現れたバンドですので、無理もありません。

そんな方は、下記にあるメンバー紹介の記事をぜひご覧ください。

メンバーのプロフィールなどもご紹介しているので、彼らを知るきっかけにもなります。

ドラマ主題歌を機に人気急上昇中のOfficial髭男dism。今回は彼らのプロフィールからバンドの素顔、人気の楽曲について触れていきます!

ビンテージ

ビンテージ」は2019年にリリースされた『Traveler』に収録されています。

「今を大切にしたい」と思えるような、優しく背中を押してくれる楽曲です。

柔らかい雰囲気の曲調ですが、力強く歌い上げるボーカルの藤原聡さん。

彼の歌声で勇気が出たり、前に進めたという方も多いのではないでしょうか。

この「ビンテージ」という楽曲は、辛さに寄り添いつつ、そこから前に進めるよう促してくれます。

タイトルの「ビンテージ」とは「希少性があり価値の高いもの」を表している言葉です。

曲中の「ビンテージ」が指しているものとは「手に触れられないもの」。

思い出などの時間や自分の個性など、とても大切なものです。

誰かと一緒に過ごしたかけがえのない時間、自分が経験して身についた個性。

こういうものが「自分の今を作っている」のです。

「ビンテージ」は、人生について考えさせられる、素敵な楽曲

詳しくは、MVや紹介をしている記事をチェックしてみてください。

心が震える歌詞。「君」と「僕」が出会って間もない頃の思い出が語られています。作詞したボーカルの藤原さんも座右の銘にするほどの名フレーズはあなたの心にも刺さるはず。実はあの名曲へと続くストーリーが展開されているとか。この後の2人は一体どうなるのでしょうか?

I LOVE...

I LOVE...」は、2020年にリリースされた楽曲です。

TBS系テレビドラマ恋はつづくよどこまでも」の主題歌として話題になりました。

しかし話題になったのは、ドラマの影響だけではありません。

この楽曲は、グッと心に刺さる切ない歌詞が特徴。

恋をしている人には余計に響くのではないでしょうか。

「好き」と素直に言えない主人公の心情が描かれた片思いソングとして、多くの人から共感を得ています。

君の行動によって、心がぐるぐると一喜一憂してしまう様子がよくわかる歌詞です。

曲調は、オシャレなイントロから始まり、リズムに乗りやすいです。

恋愛ソングといえばOfficial髭男dismです。若者からの支持も大きく集める彼ら。そんな彼らの新曲【I LOVE...】は片思いの心情を繊細に描いていました。人を好きになる喜びと苦悩とは一体どのようなものなのでしょうか。歌詞の意味から徹底考察していきたいと思います。

115万キロのフィルム

115万キロのフィルム」は、Official髭男dismの1stアルバムエスカパレード」に収録されています。

2018年に発売されてから、人気が衰えない楽曲です。

物語を読んでいるかのような、情景の浮かぶステキなラブソング

君との「これから」をひとつひとつ刻んで生きたいと思う主人公。

「115万キロのフィルム」では、込められた「君への愛」がとても大きく、聴き手をキュンキュンさせてくれます。

こんな風に愛する人との思い出を大切にしていきたい。

このように思う人も少なくないはずです。

それくらいたくさんの「愛」で溢れた、温かくて優しい楽曲なのだと感じます。

歌詞の意味について詳しく説明しているので、気になった方は下記の記事もご覧ください。