25年前にリリースされたバラードの名曲
「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」という長過ぎるタイトルの楽曲は、1993年1月にリリースされました。
郷ひろみさんの65枚目シングルです。リリースから25年が経過しているんですね。
アイキャッチに当時リリースされたシングルCDの画像を使いました。
少し画像は荒めですが、この曲への思い入れが伝わる郷ひろみさんの横顔に、今でも見とれちゃいます(笑)。
そんな個人的な思い入れはともかくとして、歌詞に迫っていきましょう。
愛はバラードで伝えるのが王道
はじめから あきらめていたけど
だけども好きで
どうしようもないけれど
とにかく ここまで来たよ
出典: 僕がどんなに君を好きか、君は知らない/作詞:芹沢類 作曲:楠瀬誠志郎
見えているのは君の背中
ラブバラードというジャンルがあるぐらいだから、愛を伝えるのにバラードは最上の手段と思っています。
「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」という長いタイトルに込められた愛は純愛と信じていました。
でも歌詞にはネガティブワードがやや多め。
あきらめている、しかもスタート地点ですでに負けを予想。
心からあふれ出る君への愛を止める方法が分からない。
それでも何とか君に会うことができたけれど、君を正面から見ることができない僕がいます。
迷いも濁りも無く愛しているから純愛だけど、それは僕の一方的な思い込みのようですね。
君の優しさで続く愛
会うたびにね僕は なんでもないふりした
いつまでだって君は 気付かないふりしてくれたね
出典: 僕がどんなに君を好きか、君は知らない/作詞:芹沢類 作曲:楠瀬誠志郎
ホントは隠しきれていないかも
心に仕舞い切れない君を好きという気持ち、だけどそれをそのまま出すことはできません。
君を好きという気持ちを素直に出してはいけない恋愛。
お互い思い合っていることを周りに気付かれてはいけない二人なのですね。
好きで好きでどうしようもないのに、そんな素振りを決して見せることなく君に会う僕。
君も僕が好きなんて絶対にばれないような表情をし続けます。
だけど意外とばれているような気がするのは私だけではありませんよね。
郷ひろみさんの声で歌うラブバラードは愛を伝えるためにあります。
グリグリと攻め込むように伝えたい愛は隠しきれません。
ごまかせない自分の心
もうやだよ
僕は疲れて 君も疲れて
自分のこといやになってく
どうでもいいね 考えるのは
僕ばっかり
出典: 僕がどんなに君を好きか、君は知らない/作詞:芹沢類 作曲:楠瀬誠志郎
周囲に知られては困る恋愛を続けていくことに限界を感じ始めた心情を歌います。
君のことは好きだけれどストレートに伝えてはいけないもどかしさ。
君が僕のことを好きと分かっていても、それは二人以外誰も認めない愛。
もつれて絡んだ関係を解きほぐすことも面倒になって放り出したくなります。
君には戻る場所があるけれど、いつも不安定で定まらない僕の立ち位置。
君への想いを抱えたままの自分がだんだんと嫌いになっていく僕。
愛は何処に行けばいいのでしょうか?
膨らむのは愛です
君のこと 思う夜長くて
ふくらみすぎて
君じゃない 君にもう
勝手に 恋してるかも
出典: 僕がどんなに君を好きか、君は知らない/作詞:芹沢類 作曲:楠瀬誠志郎
人目を避けるように二人の時間を重ねるけれど、必ず来る別れの時。
夜が来る前に帰るべき場所へ向かう君を送った後、僕には独りで過ごす長い時間ががやってきます。
楽曲のリリースは1993年ですからスマホどころかガラケーも一般的ではない時代。
しかも二人の関係は公にできないとなると、気軽に連絡を取り合うこともできません。
一方的に君のことを考える時間は君への想いがふくらむばかり。
“君じゃない 君”は、僕が求める君なのでしょう。自由に会える立場にいる君。
隠すことなく周りから祝福を受ける君と僕の姿を想像して、理想の君に恋をします。
独りの長い夜は、限りなく大きくなる君への想いだけで埋められていきます。