本当に「3年目の浮気」なのか...?
大人の、ど定番デュエットソング「3年目の浮気」。
リリース当時、子どもから大人まで幅広い年代層に流行った楽曲です。
何度も耳にした方も多いのではないのでしょうか。
今回は、夫婦漫才の掛け合いを彷彿とさせる「3年目の浮気」をご紹介いたします。
恋愛は、「3年が期限」といわれることが多々あるのはご存知でしょうか?
何においても、3年がちょうどキリがいいのかもしれません。
仲睦まじい2人
「3年目の浮気」は、1982年にリリースされました。
ヒロシ&キーボーのデビュー曲でもあるのです。
昭和の男女デュエット曲で、一番耳に残る楽曲ではないでしょうか。
夫婦漫才かの如く、ちょっとおもしろおかしい絶妙な掛け合いが繰り広げられます。
カラオケで歌うのが苦手な方の、困ったときの1曲でもあるのです。
結局悪いのはいつも男?「3年目の浮気」の歌詞を徹底解釈します!
攻める男性
(男)馬鹿いってんじゃないよ お前と俺は
(男)ケンカもしたけどひとつ屋根の下暮らして来たんだぜ
(男)馬鹿いってんじゃないよ お前の事だけは
(男)一日たりとも 忘れた事など無かった俺だぜ
出典: 3年目の浮気/作詞:佐々木勉 作曲:佐々木勉
男女の修羅場を想像させるフレーズで、ストーリーは展開します。
男性の、上から目線で攻撃的な一面が垣間見えるのです。
男女のカップルなのでしょうか。
乱暴な言葉で始まったかと思いきや、よくよく聴けばただの痴話喧嘩のようです。
普段はとても仲のよい夫婦なのでしょう。
ただ、冷め切った関係性ではないことだけは歌詞でも読み取れます。
嫌々寝食を共にするわけはありません。
それが毎日ともなれば、相応のストレスが2人に溜まっているはずです。
イントロ4行から解釈すると、男性がどこかバツが悪いような雰囲気も感じます。
ともすると、女性の顔を直視できず目も合わせられないのかもしれません。
唇を尖らし、別の行動をとりながらわざとよそ見をし話も噛み合っていないのでしょうか。
大抵そういう時は、後ろめたさを感じている心理状態のはずです。
経験がおありの男性も多いのかもしれませんね。
男性はケンカなど特に、言いたいことを理詰めで一方的に話す生き物とよくいわれます。
ですが強気な反面、その裏には許しを得たいという男性の幼稚さもチラチラと顔を覗かせるのです。
女性のすごさ...
(女)よくいうわ いつもだましてばかりで
(女)私が何にも知らないとでも思っているのね
出典: 3年目の浮気/作詞:佐々木勉 作曲:佐々木勉
「またいつものことだ」と、女性の呆れ顔が思い浮かびます。
何度このやりとりを繰り返せば気が済むの?
いつも泣くのは女の方だといっているのでしょう。
とはいえ血相をかえて、厳しく責め立てている様子ではないのかもしれません。
そうは言いつつ、結局最後には女性がだまされてきたのです。
明けても暮れても、男性は愛も変わらず同じ言い訳をしているのでしょう。
女性もまた、そっぽを向きながら話しているとも感じられます。
もっともらしい理由をならべようが、女性の心には響きません。
実は、男性の情事の全てを知っていたからなのです。
その上でのやりとりですから、やはり「女性は強し」といえるのではないでしょうか?
だまされてきたのではありません。いえ、わざとだまされたフリをしてきたのです。
そうとも気づかず、女性の手のひらでコロコロと遊ばされていた男性...。
いつまでもフワフワする男
(男)よくいうよ 惚れたお前の負けだよ
(男)もてない男が好きなら 俺も考えなおすぜ
出典: 3年目の浮気/作詞:佐々木勉 作曲:佐々木勉
身勝手な言い草で反論します。
ここまできて、未だ非を認めない様子の男性です。
遊び人ならではの決め文句が飛び交います。
よほど自分に自信があるのでしょう。
図太く自惚れた発言が印象的で、少し不快感をも憶えるほどではありませんか。
女性の気持ちを逆なでする一言です。
さらにケンカがヒートアップする状況に陥っても、おかしくありません。
ですが、どこかおちゃらけた風の表情が見え隠れします。
男性は、いざこざを楽しんでいるとも考えられるのです。
ともすると、ケンカの終わりを締め括る2人にとってのお決まりのパターンなのかもしれません。
家を飛び出し別れる勇気もないくせに、言ってしまうのです。男性という生き物は...。