でんぱ組.inc【ワレワレハデンパグミインクダ】アルバム全曲解説！7人体制の集大成！奇跡をΨ発見せよ

「ワレワレハデンパグミインクダ」でもっとも異色の、そしてもっと感動的な楽曲。

それが発売に先駆け先行公開された10曲目の「太陽系観察中生命体」です。

H ZETT Mの作るサン・ラーを思わせる先鋭的なスペース・ジャズ・トラック。

ヒャダイン作の歌詞とBOZO&YGQ作のMVがこれまでの伏線を見事に回収してゆきます。

「太陽系観察中生命体」が表現するのは”If＝もしも”あったかもしれないパラレルワールドです。

MVで新メンバーのぺろりんは解散したはずのベボガ！の衣装を着けています。

そして随所に張り巡らされた「W.W.D Ⅱ」MVのコラージュが意図するもの。

それは「もし7人がでんぱ組.incとして活動していなかったら？」というパラレルワールドです。

同じくヒャダイン作詞の「ギラメタスでんぱスターズ」の歌詞を振り返ってみましょう。

バタフライ効果、つまり蝶の羽によるわずかな力学がその後の可能性を大きく変化させることを引用。

歌詞が意味するのは7人のでんぱ組.incとして活動してきた全ての行為の肯定です。

7人がでんぱ組.incのメンバーとして出会えたのは奇跡かもしれません。

だからその奇跡を大切にしよう！というメッセージが込められています。

そのストーリーは「太陽系観察中生命体」で完結するのです。

アルバムは「みんなで未来を繋いでいこう」と歌う11曲目の「エバーグリーン」に続きます。

そしてアルバムの最後を飾るのは...。

アルバムを締めくくるのはあまりにもストレートな卒業ソングの「絢爛（けんらん）マイユース」。

作曲は「でんでんぱっしょん」からのお付き合い、Wienners（ウィーナーズ）の玉屋2060%です。

「絢爛マイユース」は玉屋2060%からの、そして6人のメンバーからのねむきゅんへの卒業証書。

これほど美しいエンディングがあるのでしょうか？

あくまでも曲調は終始ハッピー。それが大事なことです。

卒業するねむきゅん、そして新6人体制のでんぱ組.incの未来は明るいのだから...。

長い間でんぱ組.incを追いかけているファンにとっては涙なしでは聴くことのできない楽曲です。

平成最後の年に素晴らしい作品を届けてくれたでんぱ組.incに喝采を贈りたいと思います。

今回はでんぱ組.incの「ワレワレハデンパグミインクダ」を全曲解説させていただきました。

アルバム1枚を通して感じられたのはピンチもチャンスと捉える凛とした彼女たちの強さです。

ねむきゅんの卒業を迎え6人体制で活動を行うでんぱ組.inc。

彼女たちはいつだって「マイナスからのスタートをなめるな！」と言い続けます。

出会ってしまった7人の奇跡をパッケージした「ワレワレハデンパグミインクダ」。

それは壮大な「W.W.D（World・Wide・DEMPA）」だったのかもしれません。

ねむきゅん推しの皆さまにも改めて今後のでんぱ組.incへのご愛顧をお願いさせていただきます。

最後にOTOKAKE専属ライターが執筆したでんぱ組.incの関連記事を紹介させていただきます。

「ワレワレハデンパグミインクダ」を堪能する上で書ききれなかったことも多すぎますので...。

アルバムの核となる「おやすみポラリスさよならパラレルワールド」。

その魅力を解説した記事はこちらよりご覧いただけます。

「太陽系観察中生命体」に繋がる「ギラメタスでんぱスターズ」の歌詞。

1曲を深く掘り下げた記事も併せてご覧ください。

アルバムの実質的なリードトラック「太陽系観察中生命体」。

MVの解説記事もぜひご覧ください。