君が泣いた夜にロックンロールが死んでしまった
僕は飛べない
イチニのサンで日が暮れて
明日になれば忘れてしまうのさ
もう 呼吸が止まればいい


このまま夜が明けずに
君が君でいられますように
このままが朝が来ても
僕が僕でいられますように

出典: 星丘公園/作詞:林萌々子 作曲:林萌々子

「初恋」の相手であり、同じ夢を持っていた「君」が夢を諦めた「夜」は「僕」の心に深い傷となって残っているのがわかりますね。

それだけ「君」と「君」の「ロックンロール」が好きだったのでしょう。

それなのに今日も「日が暮れて」1日があっけなく終わろうとしているのに対して、「もう 呼吸が止まればいい」と思うのでした。

悲しみの中で立ち止まってしまい、時間の流れについていけない「僕」の心情が切ないですね。

「君が君でいられますように」、「僕が僕でいられますように」という歌詞からは、本当は「君」に夢を追いかけ続けて欲しいという気持ち。

そして、これだけショックなことがあっても「僕」が明日からまた夢を追いかけられるようにという祈りを読み取ることができますね。

誰かが夢を諦めないで済むような歌を歌いたい

君が泣いた夜にロックンロールが死んでしまった
僕は飛べない
イチニのサンで日が暮れて
明日になれば忘れてしまうかな

君が泣いた夜にロックンロール鳴り止まぬように
うたを歌おう
シのゴの言わず夢を見て
明日のことは忘れてしまうのさ
もう 時間が止まればいい

君が泣いた夜に

出典: 星丘公園/作詞:林萌々子 作曲:林萌々子

「君が泣いた夜」、何もできなかった「僕」は、いつかか「君」のような誰かが「泣いた夜」に夢を諦められなくなるような「うた」を歌うと心に誓ったのでした。

「君」の夢の終わりは「僕」の新たな夢の始まりでもあったのです。

誰かの「ロックンロール」が鳴り止まないように歌う「うた」。

「明日のこと」なんて考えられなくなるようなただ夢を追いかけたくなるような「うた」を歌いたいということですね。

「君が泣いた夜」で時間が止まれば夢を叶えてロックバンドをしている自分が「君」の「ロックンロール」を死なせはしなかったのに。

そんな想いが溢れ出しそうな歌詞でした。

おわりに

Hump Backの「星丘公園」を紹介しましたが、いかがでしたか?

確かに一度聴いたら忘れられない、口ずさみたくなるキャッチーな歌詞とメロディーなのですが、その歌詞の意味も想像力を掻き立てるような魅力的ですよね。

また、曲中の「僕」というのは自分のことだと作詞した萌々子さんが以前インタビューで語っていました。

このコメントから考えると、歌詞のストーリーから、もしかしたらモチーフになった実話があるのではないかと思いませんか?

そうだとしたらタイトル「星丘公園」は実在の星ヶ丘公園のことなのかもしれませんね。

しかし、実在の星ヶ丘公園とはあえて名前を変えていることから、「星」の綺麗な「夜」の情景を強調するための曲名なのかもしれません。

どちらにしても素敵なタイトル、そして歌詞ですよね。

Hump Backはまだ聴いたことがないという方にもぜひ聴いていただきたい一曲です。

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