唯一無二、THE YELLOW MONKEY!

【THE YELLOW MONKEY】人気歌詞ランキングTOP10!『SPARK』等の意味解釈も♪の画像

グラムロックやハードロックにルーツを持つ洋楽志向の楽曲に、妖艶で毒のある歌詞、そしてメンバー全員が長身でステージ映えする存在感。

“こういう音楽は洋楽じゃないと無理”を全て覆して、日本で、日本人が、日本語の歌詞でロックスターになったバンドTHE YELLOW MONKEYだと思います。

THE YELLOW MONKEYが活躍していた90年代の日本といえば、バンドシーンではGLAYやLUNA SEAといった、いわゆるヴィジュアル系の面々が頭角を現してきた頃。

渋谷系や小室プロデュースなどに代表される、なんだかオシャレだったり、先進的で目新しい音楽が好まれていた頃でもありましたね。

THE YELLOW MONKEYはそのどちらにも属さず、活動休止を経て解散してもなお、「イエモンの代わりはいない」という根強いファンに支えられてきました。

また、2009年に発売されたトリビュートアルバム『THIS IS FOR YOU』などがきっかけで、活動期を知らない新たなファンも獲得し続けてきましたね。

2016年、再結成を果たした彼らの楽曲の中から、今回は”歌詞”の人気に注目してランキングしてみました♪

それでは10位から5位までどうぞ!

10位「球根」

1998年に発売された、14枚目のシングル曲「球根」。

髪の毛 手の平 愛の光
夢より まばらな 淋しい熱

許されない 誰にも 喜ばれない
お前が咲くならば僕は穴掘ろう

世界は壊れそうになった
今、流星のような雨の中

出典: 球根/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

言葉少なに語られる世界観。その言葉の選び方にも、吉井和哉さんのセンスがうかがえます。

ひとつひとつ単語を追っていくと、イメージや雰囲気、空気感などで、次第に世界が色づいていくようにも思えますね。

身体で身体を強く結びました
夜の叫び生命のスタッカート
土の中で待て命の球根よ
悲しいだけ根を増やせ

出典: 球根/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

官能的とも思える歌詞を歌うことも多いですが、この曲では命の始まりを荘厳で神秘的ともいえる表現であらわしています。

ふたつの命の営み、魂同士の交錯、そしてそこに宿る新しい命の重さ。

シンプルな、しかしいつの世も不変である壮大なテーマを描いた曲だと思います。

9位「プライマル。」

2001年に発売された、24枚目のシングル曲「プライマル。」。

活動停止後に発表され、そのまま解散に至ったため、実質ラストシングルになった曲です。

そして2016年の再結成後に行われたツアーで1曲目に演奏された、思い出深い曲でもありますね。

「あがり目とさがり目のモヤモヤを束ねいて
残さずに捨てることは抱えるよりそれよりもねぇ?
愛とか強調すると顔が変になるよ
では内緒あなたよりも好きな人が他にいるから

出典: プライマル。/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

抱えてるより捨てる方がいいよね、心変わりしたんだ、とあっけらかんと歌う歌詞。

発売の経緯からも、当時「解散を暗示しているのでは……」とヤキモキした方も多いはず。

VERY GOODだいぶイケそうだ
振り切ったら飛べそうじゃん
今度は何を食べようか?
卒業おめでとう ブラブラブラ…」
紅塗った君がなんか大人のように笑うんだ
悪いからずっと見とれてた

出典: プライマル。/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

すべて吹っ切れたように見えて、「悪いから」と照れ隠しのような、言い訳のような言葉も並んでいます。

タイトルの「プライマル」は、“主要な”とか“根本の”という意味ですよね。

それに「。」をつけて終わらせた当時の心境を、卒業で離れ離れになるふたりになぞらえた曲のように思えて仕方ありません。


8位「楽園」