ドラマの内容は、タワーマンションの高層階に住む主婦たちが権力を争い、それに巻き込まれて翻弄されていく、ある家族を描いています。

たしかにドラマにも合うのですが、バンドのデビュー後に続いた低迷、そして絶頂期へ上り詰めての解散を経験した、自身の人生観を織り交ぜているようにも感じます。

5位「SPARK」

1996年に発売された10枚目のシングル曲「SPARK」。

目を閉じて始めよう この夜は誰のものでもない
唇を噛み合って 目弦がするほど抱き合って
確かめたい 生きていたい

出典: SPARK/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

この歌詞を歌えるのは吉井和哉さんしかいない、と思わせるようなセクシャルなイメージの歌詞

今から何が始まるんだよ……!と、当時の未成年ファンたちはドキドキしていた曲だと思います。

行為がどうこう、よりも、その行為自体に「生」を感じていたんですね。

真実を欲しがる俺は 本当の愛で眠りたいのさ
恥ずかしいけどそれが全てさ
永遠なんて一秒で決まる
永遠なんていらないから

出典: SPARK/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

永遠とは、無限に続く未来まで終わりがないこと、ですよね。

“永遠に愛を誓う”などと使ったりしますが、ここでは「本当の愛で眠りたい」けれど「永遠なんていらない」。

夢物語みたいな幻想の愛ではなく、目の前の「一瞬の火花の中で」のスパーク、火花が輝くことは、永遠の愛にも等しいものなのかもしれません。

この一瞬が永遠のようにも感じる、刹那的でありながらかけがえのない愛や、命の煌めきを歌った曲だと思います。

4位から2位は?!

4位「ALRIGHT」

2016年に発表された、再結成後、一番最初の新曲「ALRIGHT」。

当初はYouTubeなどの動画サイトや音楽サイトで解禁され、後に「砂の塔」のカップリング曲としてリリースされました。

何よりもここでこうしてることが奇跡だと思うんだ
命はいつか絶えるだろう だけど 最高の出会いが
月日は流れて 力を集めて
ひとつに集めて

出典: ALRIGHT/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

2001年の「プライマル。」が解散を暗示させる曲だったなら、この「ALRIGHT」は復活の曲だと思います。

「何よりもここでこうしてることが奇跡だと思うんだ」、奇跡的な復活を待ち続けていたファンの心理も、ここに集約されているのではないでしょうか。

あなたと別れて 激しく求めて
ひとつに生まれて 無数に別れて
夜空を見上げて もう一度運命の
タイマーを回して
今夜 準備 ALRIGHT!

出典: ALRIGHT/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

「もう一度運命のタイマーを回して」というところは、再結成、そして活動再開を意味するように思います。

この曲でいう「あなた」はメンバーのことであり、きっとファンのことも指していますよね。

「今夜 準備 ALRIGHT!」大丈夫、イケる!と、ファンに向けて“お待たせ!ただいま!”を告げているような曲ですよね。

3位「Stars」

2017年9月より開始された、3ヵ月連続配信リリース企画の第2弾「Stars」。

ドーム公演に向けた「ドーム映えする楽曲」として制作されています。

DEAR MY ROCKSTAR
またあなたに呼ばれた
人生半ばで 大事なこと見つけた
学生 パパ ママ お姉さんセレブリティ
ようこそこの場所へ あの日のかさぶた剥がせ

出典: Stars/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉