大きな存在感を放つDAOKO
メジャーデビューしてから約3年、早くも10代のカリスマになりつつあるDAOKO。
捉えどころがなく、それでいて存在感を持った独特の透明な声と、飾らない素直な歌詞が若い世代を中心に支持されているようです。
昨年2017年の12月にはメジャーデビュー2作目のアルバムとなる『THANK YOU BLUE』をリリース、大きな話題となりました。
「かけてあげる」
デビューアルバム『DAOKO』に収録
今回ご紹介する「かけてあげる」は、メジャーデビューアルバムとなった『DAOKO』に収録されています。
このアルバムは2015年にリリース。
このアルバムから、それまで利用していたアーティスト表記のdaokoから、現在のDAOKOに変更されました。
メジャーデビューするにあたって、心機一転というところでしょうか。でも、大文字から小文字にするだけでも印象が変わりますね。
大文字になったほうが、イメージがはっきりとして、パッと見た時に記憶に残りやすくなったように思います。
小さなことですが、そういったイメージコントロールって結構大事です。
CDショップや、雑誌の表紙に載っていた時に目に入りやすい字面というのは、意外と大切なポイントなのではないでしょうか。
『DAOKO』の収録曲は、以下の12曲。
1.水星
2.かけてあげる
3.一番星
4.ゆめうつつ
5.流星都市
6.ぼく
7.きみ
8.嫌
9.ミュージック
10.JK
11.ないものねだり
12.高い壁には幾千のドア
出典: https://www.amazon.co.jp/DAOKO-%E9%80%9A%E5%B8%B8%E7%9B%A4/dp/B00SXTXNN6/ref=sr_1_3_twi_aud_2?ie=UTF8&qid=1521032535&sr=8-3&keywords=DAOKO
聴きどころをチェック!
『DAOKO』は、それまで活動してきたインディーズからメジャーへと活動の場を移すことを意識して作られたといいます。
メジャーとは、多くの人に聴いてもらう、という目標がある場所だとDAOKOは捉え、それまで自分の好きに作っていたインディーズの頃よりかキャッチーであるべきだと思ったそうです。
多くの人に受け売れてもらえるよう、必然的にポップさを意識して取り入れたものになりました。
表現したいこと、伝えたいことはずっと変わらないけれども、それとポップさをうまく融合させることができたアルバムだと語っています。
DAOKOの自己紹介的なアルバム、という位置付けの作品となっているようです。
このアルバムの1曲目「水星」は、あのtofubeatsの名曲「水星 feat,オノマトペ大臣」のリアレンジバージョン。
tofubeatsとは全く違う雰囲気の曲に仕上がっていて驚きです。
命に関するDAOKOの考え方が垣間見える「一番星」、等身大の瑞々しい10代の感性が現れた「JK」。
そして高いメッセージ性を感じさせるラスト曲「高い壁には幾千のドア」など、聴きどころ満載のアルバムとなっています。
PVはこちら!
「かけてあげる」のPVは、時々現れる綺麗な空の色がとても印象的です。
リリックが効果的に映像に取り入れられ、DAOKOの不思議さを感じさせる世界観を活かした幻想的なPVとなっていますね。
このPVは、なんと全カットノーCGで制作されたということです。
「かけてあげる」の歌詞
ではここからは、「かけてあげる」の歌詞を見ていきましょう。
Hu hu hu hu
この世界に生まれたからには
形がちょっとだけ違うものが
混ざりあって重なりあって
また違うものが生まれるから
それってなんだか面白い
それってなんだか難しい
昔昔あるところに
アダムとイブがいたように
つまりピンポイント
ひとりとひとりがふたりになって
人々 沢山 あふれているけど
童話のような王子様なんて
端から端
ありとあらゆる各地
まず見当たらないわ
恥ずかしいことに
初恋すらもほんとうか怪しい
出典: かけてあげる/作詞:DAOKO 作曲:小島英也(ORESAMA)・DAOKO
みんなそれぞれ違う人間が、一緒に過ごして、友達になったり、恋に落ちたりする。
それって、とても面白いことでもあるし、よく考えたら凄いことですよね。
一人ひとりが出会うのって、ほんとに奇跡みたいなもの。
夢見ているだけの恋の相手。
でも、そんな人に出会ってしまう奇跡のような魔法も、世の中にはあるかもしれません。
魔法にかけてあげる
まだ知らないことばかり
わたしの知ってる誰かの中に
裸足のプリンセス走れよ乙女
アタリよプリンセスはじめよ男(お)と女(め)
Hu hu hu hu
せかいのどこかでいま
ふたりキスをしている
魔法にかけてあげる
呪文の用意はいい?
魔法にかけてあげる
恋する準備はいい?
出典: かけてあげる/作詞:DAOKO 作曲:小島英也(ORESAMA)・DAOKO