乃木坂46「思い出ファースト」の歌詞を深読み
乃木坂46の「思い出ファースト」。
センターは癒しの笑顔の光る大園桃子さんです。
2017年発売の3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」収録曲。
そしてこのたびも、秋元康さんによる作詞。
秋元さんは今回、この楽曲により何を伝えたいのでしょうか。
さっそく歌詞内容をチェックしていきましょう。
1番の歌詞を読み解く
すねている彼女
海沿いのボードウォークまで
君が口を利かなくて困ってる
新しいサンダルのせいか
靴擦れ 歩きにくくて
不機嫌モード
出典: 思い出ファースト/作詞:秋元康 作曲:ミサマサカリヲ
デートで海に来たのでしょうか。
車なのか自転車の二人乗りなのか、それとも徒歩なのか。
せっかく海まで連れてきた“僕”。
それなのに彼女は浮かない顔。
うっかりおろしたての硬いサンダルを履いてきてしまったのです。
張り切った日のデートの“あるある”。
とても可愛らしい印象です。
努力が台無しに…
海では動きやすいファッションが一番。
頭ではそう分かっています。
だけど「せっかくの海、かわいい格好がしたい」。
海デートの前日、女の子はこんなジレンマで思い悩むもの。
でもそんな乙女心に反して<痛いものは痛い>のです。
「頑張ってかわいい格好で来たのに」
女の子はファッション選びに失敗してしまった自分を責めている様子。
でも誰にも文句の言いようがなく、黙りこくっているのです。
いくら機嫌をとろうと話しかけても反応はいまひとつ。
“僕”はちょっぴり困った様子です。
ボードウォーク (boardwalk) は、木の板張りによる遊歩道。木道(もくどう)とも呼ばれる。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ボードウォーク
この状況は、今海に着いたばかりなのか。
それともすでに砂浜を歩いてきて足を傷めてしまったのか。
この時点では分かりかねます。
二人の関係
近づく波が甘やかす
ここから 僕がおんぶしてあげるよ
出典: 思い出ファースト/作詞:秋元康 作曲:ミサマサカリヲ
二人はすでに浜辺を歩いてきたのかもしれません。
砂浜に足をとられる彼女。
足を傷めているのでさぞ歩きづらいでしょう。
おそらくこの場面で二人は波打ち際を歩いています。
しかし寄せる波が彼女の痛そうな足に接近。
ますます不機嫌になる彼女が目に見えている…。
そこで“僕”はひと肌脱ぐことにします。
とてもかわいいカップルの姿。
彼は彼女の扱いに慣れているようにみえます。
二人の関係はいつもこんな感じなのでしょう。