「思い出ファースト」というタイトル
「思い出ファースト」の“ファースト”。
それは“レディーファースト”と同じように「最優先」という意味なのでしょう。
つまりタイトルは「思い出第一主義」ということになります。
“僕”の視点から見た夏の恋。
何より、彼女にとってもこの夏の思い出は素敵なものであってほしいのです。
将来を見据えて今、不用意な言動にはしらないよう気をつける男性。
とても繊細な感性の持ち主です。
そして無邪気な彼女のことをとても大切に想っています。
心が温かくなる名作詞です。
“僕”は彼女との結婚を見据えている?
この歌での“僕”は、将来彼女とともに思い出を振り返ることを想定しています。
つまり“僕”は彼女といずれ結婚したいと考えているのでしょう。
だからこそ<思い出を美しい記憶として留める>ことにこだわっているのです。
いつの日か今日の海デートを二人で振り返る日。
彼女に「あの時私が靴擦れしたからあなたは怒って…」なんて言われたら悲しいでしょう。
“僕”は「私が靴擦れした時、あなたは気遣ってくれたよね」と言われたいのです。
そんな遠い将来の二人の姿を思い描いて、自分の行動に制約をかけています。
彼は精神的に大人でロマンチックな男性のようです。
勝手な憶測:この歌は秋元先生の記憶?
秋元康さんの作詞曲。
これは勝手な想像ですが、「秋元先生はご自身の記憶をもとに作詞されたのかな」と思いました。
女性の気持ちに寄りそう繊細な歌詞。
リアルな夏の海の光景。
彼女を愛おしく見つめる目。
そして男性の包容力…。
「もしかしたら先生の体験談なのかも…?」と思わず考えてしまいました。
理想のカップル像
この「思い出ファースト」に登場する女性はとてもかわいらしいです。
ちょっぴりワガママでストレートな感情表現。
それを“僕”は好ましく思っています。
感情的な女性に手を焼く男性も世の中には多くいることでしょう。
ですがこの二人の関係はとてもうまくいっている感じ。
<甘える・甘えられる>のバランスがとてもいいのでしょう。
つまり“相性のいいふたり”なのです。
彼女がちょっとしたことで不機嫌サインを出すのは暗黙の了解事項。
彼はいつもそれを笑って流してくれます。
そして彼女のほうもそれを分かっていて不機嫌になっているのでしょう。
まとめ・「思い出ファースト」=「彼女ファースト」?
「思い出ファースト」というタイトル。
おそらくこれは「彼女ファースト」と同義なのでしょう。
“僕”は単に素敵な思い出づくりのために努力しているのではありません。
「将来の彼女の記憶に、“僕”との素敵な思い出がたくさん積み重なっていて欲しい」
そう考えているのです。
つまりこれは彼女の思い出の1ページのための“僕”なりの努力と愛情。
そんなふうにみることもできます。
ここまで深く彼女を想ってくれる彼。
彼女はとても幸せな女性です。
「あのとき辛いタコスを食べなかったけど、あなたは怒らなかったね」
後年、そんな会話をしているであろうふたり。
想像するとほのぼのした気持ちに浸れます。
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