イントロのピアノのジャズ風アレンジが印象的です。
この時期の松本孝弘はレスポールをメインに使用していましたが、この曲では珍しくストラトキャスターが使用されました。
前作シングル「MOTEL」が少しブルースを感じされるものだったのに続き、「ねがい」も王道ど真ん中のハードロックではなく、曲全体としてもジャズを感じさせる仕上がりとなっています。
それでもドカンと来るサビはやっぱりB'z。
「いつのまにか」じゃない
自分で選んで歩いてきたこの迷路
願いよかなえ いつの日か
そうなるように生きてゆけ
僕は僕に 君は君に
拝みたおして 泣けばいい
出典: ねがい/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
願いは叶うものじゃなく、叶えるもの。
そういうメッセージが伝わってきますね。
B'zも、デビュー当時は売れずに苦労したといいます。
それでもこういう姿勢を忘れずにい続けたからこそ、今のB'zがあるのではないでしょうか。
6位 愛のバクダン
2005年の38thシングル。
楽器を始めたばかりの初心者でも気軽にコピーできる曲を想定して制作されたそうです。
確かに、松本孝弘のギターテクニックはずば抜けたものがあり、他の曲においては初心者が簡単にコピーできるものはほぼ皆無です。
シンプルなロックサウンドですが、誰にでも弾けるような曲だからこそ際立つB'zの表現力には驚かされるものがあります。
愛のバクダン もっとたくさん おっことしてくれ
ねむれない この町の ど真ん中に
愛のバクダン もっとたくさん ばらまいてくれ
すれ違う 人たちの ポケットに
今こそ手をあげ 戦うべきは
すべて燃やしつくす Jealousy
出典: 愛のバクダン/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
稲葉浩志は、この曲の歌詞について”いろんなところで戦争が起こっていて、爆弾が降り注いでいるけれど、それが爆弾じゃなくて愛だったらいいな”という想いから出来たと語っています。
素敵な世界観ですね。
この曲も、よくライブで披露される曲のうちの一つです。
ここからTOP5!
5位イチブトゼンブ
2009年の46thリリースシングル「イチブトゼンブ/DIVE」の表題曲。
ドラマ『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』の主題歌として書き下ろされました。
この曲のレコーディングには、なんとあの米有名ロックバンド、Red Hot Chili Peppersのドラマー、チャド・スミスが参加しています。
シンプルでストレートなロックナンバー。
曲のメッセージがよく伝わるようなアレンジとなっています。
すべて何かのイチブってことに
僕らは気づかない
愛しい理由を 見つけたのなら
もう失わないで
愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに
それだけでいいのに
出典: イチブトゼンブ/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
お互い好きになって、一緒にいるようになったら、ちょっとしたことで不満を覚えたり、欠点ばかりが目についたり。
そんな経験がある方もいるのではないでしょうか。
完璧な人間なんて、いないもの。好きになったポイントさえあれば、それでいいのです。
それさえ忘れなければ。
誰にも共感できる部分がある、そんな歌詞もB'zの魅力だと改めて思わせてくれる曲です。
4位 ultra soul
2001年の32thシングル。21世紀に入ってからのB'zのシングルの中では、最大のヒット曲なりました。
打ち込み全開、一度ハードロックに大きく寄った後の、原点回帰を意識していた時期の曲です。
アレンジバージョンも合わせると、計3回にわたってこの「ultra soul」が世界水泳選手権のテーマソングに使用されています。
そのせいか、この曲を耳にすると夏をイメージしてしまいますね。
ライブではほぼ毎回演奏され、観客と一体になってサビの最後”ウルトラソウル、ヘイ!”とジャンプするのが定番です。
夢じゃないあれもこれも
その手でドアを開けましょう
祝福が欲しいのなら
悲しみを知り 独りで泣きましょう
そして輝くウルトラソウル
出典: ultra soul/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
夢だと思っていたことも、すべては自分の努力次第。
自分で夢を掴もうとすれば、夢は現実になるのです。
そこに行き着くまでの辛いことも、悲しいことも受け入れて。
そうして初めて、輝き始める。
夢に向かって進んで行くことのB'z流心得、といった雰囲気の歌詞で、夢を追う人の背中を押してくれるような曲です。