「ねがい」は1995年リリースの16thシングル

イントロのピアノのジャズ風アレンジが印象的です。

この時期の松本孝弘はレスポールをメインに使用していましたが、この曲では珍しくストラトキャスターが使用されました。

前作シングル「MOTEL」が少しブルースを感じされるものだったのに続き、「ねがい」も王道ど真ん中のハードロックではなく、曲全体としてもジャズを感じさせる仕上がりとなっています。

それでもドカンと来るサビはやっぱりB'z

「いつのまにか」じゃない
自分で選んで歩いてきたこの迷路

願いよかなえ いつの日か
そうなるように生きてゆけ
僕は僕に 君は君に
拝みたおして 泣けばいい

出典: ねがい/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

願いは叶うものじゃなく、叶えるもの。

そういうメッセージが伝わってきますね。

B'zも、デビュー当時は売れずに苦労したといいます。

それでもこういう姿勢を忘れずにい続けたからこそ、今のB'zがあるのではないでしょうか。

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6位 愛のバクダン

2005年の38thシングル

楽器を始めたばかりの初心者でも気軽にコピーできる曲を想定して制作されたそうです。

確かに、松本孝弘のギターテクニックはずば抜けたものがあり、他の曲においては初心者が簡単にコピーできるものはほぼ皆無です。

シンプルなロックサウンドですが、誰にでも弾けるような曲だからこそ際立つB'zの表現力には驚かされるものがあります。


愛のバクダン もっとたくさん おっことしてくれ
ねむれない この町の ど真ん中に
愛のバクダン もっとたくさん ばらまいてくれ
すれ違う 人たちの ポケットに
今こそ手をあげ 戦うべきは
すべて燃やしつくす Jealousy

出典: 愛のバクダン/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

稲葉浩志は、この曲の歌詞について”いろんなところで戦争が起こっていて、爆弾が降り注いでいるけれど、それが爆弾じゃなくて愛だったらいいな”という想いから出来たと語っています。

素敵な世界観ですね。

この曲も、よくライブで披露される曲のうちの一つです。

ここからTOP5!

5位イチブトゼンブ

2009年の46thリリースシングル「イチブトゼンブ/DIVE」の表題曲。

ドラマ『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』の主題歌として書き下ろされました。

この曲のレコーディングには、なんとあの米有名ロックバンド、Red Hot Chili Peppersのドラマー、チャド・スミスが参加しています。

シンプルでストレートなロックナンバー。

曲のメッセージがよく伝わるようなアレンジとなっています。

すべて何かのイチブってことに
僕らは気づかない
愛しい理由を 見つけたのなら
もう失わないで
愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに
それだけでいいのに

出典: イチブトゼンブ/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

お互い好きになって、一緒にいるようになったら、ちょっとしたことで不満を覚えたり、欠点ばかりが目についたり。

そんな経験がある方もいるのではないでしょうか。

完璧な人間なんて、いないもの。好きになったポイントさえあれば、それでいいのです。

それさえ忘れなければ。

誰にも共感できる部分がある、そんな歌詞もB'zの魅力だと改めて思わせてくれる曲です。

4位 ultra soul

2001年の32thシングル。21世紀に入ってからのB'zのシングルの中では、最大のヒット曲なりました。

打ち込み全開、一度ハードロックに大きく寄った後の、原点回帰を意識していた時期の曲です。

アレンジバージョンも合わせると、計3回にわたってこの「ultra soul」が世界水泳選手権のテーマソングに使用されています。

そのせいか、この曲を耳にすると夏をイメージしてしまいますね。

ライブではほぼ毎回演奏され、観客と一体になってサビの最後”ウルトラソウル、ヘイ!”とジャンプするのが定番です。

夢じゃないあれもこれも
その手でドアを開けましょう
祝福が欲しいのなら
悲しみを知り 独りで泣きましょう
そして輝くウルトラソウル

出典: ultra soul/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

夢だと思っていたことも、すべては自分の努力次第。

自分で夢を掴もうとすれば、夢は現実になるのです。

そこに行き着くまでの辛いことも、悲しいことも受け入れて。

そうして初めて、輝き始める。

夢に向かって進んで行くことのB'z流心得、といった雰囲気の歌詞で、夢を追う人の背中を押してくれるような曲です。