この詞で伝えたいメッセージは、誰かの人生を生きないということです。
どんなに周りから傷つけられても、今の居場所を守るために反抗できずにいる人は多くいるかと思います。
周りから嫌われたくない一心で、本心とは違った行動をしたこともあったのではないでしょうか。
家入レオさんは17歳という若さで社会に飛び込んできました。
もちろん、年齢的にも立場の弱い家入レオさんは、人間関係で多くの苦労をしてきたはずです。
世の中には良い大人ばかりではないということも知ったと思います。
また、活躍に嫉妬し、家入レオさんのことを良く思わない友人や知り合いもいたのではないでしょうか。
この詞に描かれているのは、他人の顔色を窺うのはもう止めようという決意です。
顔色を窺うというのは、他人の人生を生きているということでもあります。
そんな束縛から逃れ、これからは自分の人生を歩んで行けるという解放感も感じさせる詞ですね。
どうして信じれないの?
手を差し伸べる 君がねぇ いるのに
最後のチャンスを 僕に贈るよ
震える横顔 君も怖いの?
はじまる気がする
あたらしい僕が
出典: Answer/作詞:家入レオ,Kanata okajima 作曲:家入レオ,久保田真悟(Jazzin'park)
サビに入り、これまでより一層歌い方が強まります。
この部分で出てくる「君」とは過去に関わってきた嫌な人達のことでしょう。
新しい自分に生まれ変わるには、嫌な関係を断ち切る必要があります。
しかし、家入レオさんにとっても、相手にとっても、互いの関係を断ち切るのは怖いことなのです。
長年関わり合ってきたならば、なおさら簡単にできる決断ではありません。
こんな葛藤を抱えながら、歌詞は2番へと進んでいきます。
2番の歌詞の解釈
心の葛藤
ダメだと 呟いた
誰と一緒にいても
その場凌ぎの関係
だらしない明日が笑った
出典: Answer/作詞:家入レオ,Kanata okajima 作曲:家入レオ,久保田真悟(Jazzin'park)
ここでは1番のサビでの葛藤が続いています。
一瞬、「別にこのままでもいいかな」という考えがよぎったのでしょう。
しかし、そんな誘惑も振り切り、関係を断ち切る決意を固めます。
大人になった家入レオさんにとって、もう薄っぺらい関係は必要ないのです。
過去との別れ
そうさ
言葉ばかり 飲み込んでいた
嫌われたくなくて
こんな僕を 僕は好きなの?
さよならは怖くないよ
ひとりじゃない
やっと 気づけたんだ
出典: Answer/作詞:家入レオ,Kanata okajima 作曲:家入レオ,久保田真悟(Jazzin'park)
この部分では、他人の人生を生きてきた過去の自分との別れを表しています。
家入レオさんは嫌いな人に目を向けるのではなく、好きな人に目を向けることの大切さに気付いたのです。
みなさんも、嫌いな人のことばかり考えてしまうという経験があると思います。
しかし、そんなことを考えていても、自分にとっては何もプラスにはなりません。
嫌いな人に嫌われないようにするというのは矛盾のようにも感じませんか?
嫌な関係は断ち切っても決して孤独にはなりません。
家族や友人など、信頼できる人がそばにいるはずです。
そうすることで、この詞のように自分が孤独でないことを知ることができます。
あの日の愛とは
どうして信じれないの?
変わろうとしてる 僕がねぇ いるのに
最初のチャンスを 僕に贈るよ
過去から届いた 君の言葉
今になって分かった あの日の愛が
出典: Answer/作詞:家入レオ,Kanata okajima 作曲:家入レオ,久保田真悟(Jazzin'park)
2回目のサビです。
この部分では、人にどう思われたいかではなく、自分がどうしたいかを考えようとしています。
ここで登場する「君」は、1番のサビで登場した嫌いな「君」とは違った人物です。
おそらく、家入レオさんのことを親身になって支えてくれた人達のことでしょう。
最後の決断を迫られたとき、好きな人(君)がくれた言葉が思い出となって蘇っています。
家入レオさんはこれを「言葉のタイムカプセル」と呼んでいました。
相手が何気なく言った言葉が、時を越えて心の支えになってくれるのです。
答えはいらない
今日ここにいる 僕が全てだから
知らないことは
よろこびだと 思える自分でいたい
出典: Answer/作詞:家入レオ,Kanata okajima 作曲:家入レオ,久保田真悟(Jazzin'park)
この部分では、今この瞬間や、未来に目を向けることが大事だということが歌われています。
新しい道には不安が付き物です。
しかし、その不安も喜びに変える力を家入レオさんは手に入れました。
それは、過去の関係にすがりつくことを止めることができたからでしょう。
どうして信じれないの?
変わろうとしてる 僕がもう いるのに
ひとりぼっちになる 強さを贈るよ
ねえ この声を聞いて
出典: Answer/作詞:家入レオ,Kanata okajima 作曲:家入レオ,久保田真悟(Jazzin'park)
ここで登場する「ひとりぼっち」は後ろ向きな言葉ではありません。
周りの意見には左右されず、自分自身の責任で道を切り開いていくという前向きな言葉です。
しかし、ひとりぼっちにもそれなりの苦労が伴います。
この部分では、そんな不安に怯える自分を奮い立たせようとしているのです。
周りに流されずに生きることの大切さを考えさせられますね。